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2026年01月22日  - No.2 - 1

スペンドスリフトファームが歴史的快挙-全世代のリーディングサイアーを独占-(アメリカ)【生産】


 歴史的快挙は、競馬ファンを魅了するものだ。この瞬間から、後世の馬たちは(そして同様に過去の名馬たちも)新たな基準で評価されることになる。

 だからこそ、スペンドスリフトファームが、昨年成し遂げた快挙はひときわ際立つものとなった。

 レキシントン近郊にある種牡馬繋養牧場のスペンドスリフトファームは、2025年の北米におけるリーディングサイアー、新種牡馬リーディングサイアー、セカンドクロップリーディングサイアー、サードクロップリーディングサイアーを繋養している。少なくとも、供用3年目に入った種牡馬の記録が定期的に集計され始めた1994年以来、同じ牧場の種牡馬が新種牡馬、セカンドクロップ、サードクロップの3部門でリーディングサイアーに輝いたのは初めてだった。それに加え、総合リーディングサイアーも輩出したことによって、まさに他を圧倒する快挙となった。

 イントゥミスチーフは、またも全種牡馬の頂点に立った。同馬の産駒獲得賞金は3,186万3,395ドル(約51億円)を記録し、7年連続のリーディングサイアーに輝いた。勝利馬数(222頭)、出走馬数(450頭)、ブラックタイプ競走入着馬数(67頭)、重賞競走勝馬数(17頭)、G1競走勝馬数(5頭)はいずれも最多だ。重賞競走勝馬17頭は2022年、2024年に続き、自己最多記録だった。G1競走勝馬は自己最多記録である2023年の6頭まで、あと1頭に迫る勢いだった。

 さらに、イントゥミスチーフはダート部門のリーディングサイアーにも輝いた。

 総合サイアーランキング2位ノットディスタイムとの差は、イントゥミスチーフがリーディングサイアーに君臨したこの7年間で3番目に小さかったが、その差は790万ドル(約12億6,400万円)弱であり、接戦とはいいがたい。稼ぎ頭は、最優秀3歳牡馬の筆頭候補ソヴリンティだ。

 イントゥミスチーフの種付料は25万ドル(約4,000万円)に設定された。

 だからと言って、ノットディスタイムの価値が損なわれるわけではない。ブラックタイプ競走勝馬数(30頭)、ブラックタイプ競走勝率(10.2%)、ブラックタイプ競走入着率(17.6%)、平均獲得賞金額(8万1,262ドル、約1,300万円)といった数字は他の種牡馬の追随を許さない。ノットディスタイム産駒のうち、ブラックタイプ競走入着率は2015年以来、各年のリーディングの中では4番目に高い数値だ。これ以上の数字を記録した種牡馬は3頭とも(2022年のガンランナーは20.1%、2016年のウォーフロントは21.7%、2015年のダイナフォーマーは25%)、ブラックタイプ競走を含め出走頭数がノットディスタイムより大きく下回っていた。

 オマハビーチは、2024年にセカンドクロップリーディングサイアーに輝いたことから、2025年も同期の種牡馬の中で引き続き首位をキープしたことは、妥当な結果だと言えるだろう。稼ぎ頭のコピオンを筆頭に、オマハビーチ産駒は約1370万ドル(約21億9,200万円)を稼ぎ出した。ウォーフロント産駒のオマハビーチは、サードクロップ部門のほぼすべてのカテゴリーでトップに君臨している。出走馬数(262頭)、勝馬数(139頭)、ブラックタイプ競走勝馬数(16頭)、ブラックタイプ競走入着数(31頭)、重賞競走勝馬数(5頭)はいずれも最多だ。G1競走勝馬は2頭で、マキシマスミスチーフと並んでリーディングタイとなった。

 オマハビーチの種付料は7万5,000ドル(約1,200万円)に設定された。

 セカンドクロップサイアーのリーディングを獲得したヴェコマも同様の活躍を見せている。1年前に新種牡馬リーディングに輝き、2年目もそのままの勢いを維持した格好だ。

 ヴェコマは同期の種牡馬の中で最多となる114頭の勝馬を輩出したほか、ブラックタイプ競走勝馬を15頭、ブラックタイプ競走入着馬を31頭、重賞競走勝馬を7頭輩出した。産駒1頭あたりの平均獲得賞金額は6万6,763ドル(約1,068万円)に達して、セカンドクロップリーディングサイアーのタイトルも獲得した。2025年に最も稼いだ産駒は、100万ドル(約1億6,000万円)以上を手中に収めたゴールデンヴェコマだ。

 ヴェコマの種付料は10万ドル(約1,600万円)に設定されている。

 2025年に産駒がデビューした新種牡馬部門でリーディングを獲得したのがヤウポンだ。稼ぎ頭は、レミントンスプリングボードマイルS(L)で初めて敗北を喫するまで、デビューから無傷の3連勝を飾ったアークティックビーストだ。同馬の獲得賞金額は26万5,503ドル(約4,248万円)に上る。

 アンクルモーを父に持つヤウポンは、出走馬82頭、勝ち馬30頭、ブラックタイプ競走勝馬8頭、ブラックタイプ競走入着馬13頭を輩出し、新種牡馬のトップの座についた。なかでも、ブラックタイプ競走勝利の頭数は、北米の新種牡馬として歴代最多を記録した。

 ヤウポンの種付料は6万ドル(約960万円)に設定されている。

 芝部門では、ノットディスタイムが2024年のトップサイアーであったトワーリングキャンディを250万ドル(約4億円)ほどの差で抑え、リーディングに輝いた。ノットディスタイムはケンタッキー州ニコラスビル近郊にあるテイラーメイドスタリオンズに繋養されており、種付料は25万ドル(約4,000万円)に設定された。

 今は亡きスーパースピーディーは、3年連続、過去5年中4回目のオールウェザー部門リーディングサイアーとなった。同馬は、カナダのオンタリオにあるT. C.ウェストミーズスタッドファームにて種牡馬生活を送っていたが、2024年にこの世を去った。産駒の年間獲得賞金は290万ドル(約4億6,400万円)に達した。今年、ブラックタイプ競走を勝利した産駒6頭のうち、3頭が2025年にウッドバイン競馬場のオールウェザー馬場のステークス競走を制している。

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By Joe Perez

(1ドル=約160円)

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