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2026年01月15日  - No.1 - 2

若きラウネーン騎手が21世紀では最多の年間222勝を達成(イギリス)【その他】


 多くの意味で、ビリー・ラウネーン騎手が英国で達成した現代記録となる年間222勝目をオールウェザーコースで挙げたのは、まさにふさわしい結果だった。

 11歳から競走馬に乗り始め、13歳から体重管理を続けてきたラウネーン騎手は、土曜の夜の大半をウルヴァーハンプトン競馬場で父マークの管理馬を追いかけて過ごし、2022/23年冬にタペタやポリトラックコースの競走で輝かしいキャリアスタートを切り、その名を世に知らしめた。

 2022年11月、ダンストールパークのウルヴァーハンプトン競馬場でスイスロウに騎乗して初勝利を挙げた際、7ポンド(約3キロ)の減量を受けており、今となっては馬券的妙味があったと言えよう。初騎乗からわずか11ヶ月後の2023年9月には、ケンプトン競馬場でランバートに騎乗して95勝目を挙げて減量騎手を自力で卒業した。

■急激な大出世

 ラウネーン騎手の成功は驚異的なスピードで進み、2023年1月には月間23勝を挙げるほど急成長を見せたことで、当時16歳だった彼は、英国での減量特典を維持するため、1か月間アメリカに渡り調教騎乗に励んだ。すでに注目を集め始めていたのだ。

 ラウネーン騎手がオールウェザー専用騎手だと思わせる要素があったとしても、それはすぐに払拭された。2023年の英国芝シーズン開幕戦であるドンカスター競馬場のブロックルズビーSで、ロビン・ブリスランド厩舎のドディーズインパクトに騎乗して勝利を収めた。

 17歳にしてラウネーン騎手は2023年5月の英1000ギニー(G1)で人気薄のスウィートハーモニーに騎乗し、レスター・ピゴット騎手以来の最年少騎手として英クラシック競走に騎乗した。

 ラウネーン騎手は騎手として初めてのフルシーズンで130勝を挙げる「狂気じみた」1年を過ごし、最優秀見習騎手に輝いた。

 2024年には彼の勝利数は162勝に達し、増加したのは勝利の「数」だけではなかった。

 4月下旬には初めてフランスとドイツで勝利を収め、「ビリー・ザ・キッド」の異名を持つラウネーン騎手は6月にはロイヤルアスコット勝利の勲章を加えた。コベントリーS(G2)では単勝81倍のブライアン・ミーハン厩舎のラシャバーで番狂わせを演じ、続いてジョージ・バウヒー厩舎のソプラノでサンドリンガムSを制した。バウヒー師は間もなくラウネーン騎手を主戦騎手として確保した。

 2025年には勝利した馬の質もさらに向上した。騎手になってわずか4ヶ月で出会ったチャーリー・アップルビー調教師との縁はその後も実を結び続け、8月にはホッペガルテン競馬場のベルリン大賞(G1)で、世界中を転戦するゴドルフィン所属のレベルスロマンスに騎乗して初のG1勝利を飾った。

 2024年シーズンにオールウェザーチャンピオンのタイトルを獲得したラウネーン騎手は、今シーズン19歳にして平地騎手リーディングで2位となり、年間を通じて他のどの騎手よりも多くの騎乗数を記録した。1,000騎乗を超えた騎手は他に2名のみだったが、彼は1,300を超える騎乗を積み重ね、その勤勉さと騎乗依頼の多さを示した。

■2026年の展望

 タイトル争いへの挑戦が待ち受けている。ラウネーン騎手は、チャンピオンジョッキーになるという野心を隠しておらず、最近「間違いなく目標としている」と述べた。現に、2025年はリーディングを獲得したオイシン・マーフィー騎手に35勝差の単独 2 位で3位以下を大きく離していた。

 2025年は敏腕エージェントであるトニー・ハインド氏の下での初めてのフルシーズンだった。ハインド氏は、担当したライアン・ムーア騎手、リチャード・ヒューズ騎手、ウィリアム・ビュイック騎手、ジム・クロウリー騎手とともに合計9 度のリーディングを獲得しており、タイトル争いに必要な経験は十分だ。

 昨年5度目のリーディングに輝いたマーフィー騎手は、背後に迫る存在としてラウネーン騎手のことをよく認識している。2024年、マーフィー騎手はラウネーン騎手を「この年齢では私が今まで見てきた中で最も才能のある騎手」と評し、10月に5度目のタイトルを獲得した後、「(2026年シーズン)ビリーに勝つのは非常に難しくなるだろう。彼は非常に意欲的であり、間違いなく今後さらに上達していくだろう」と語った。

 英国内のG1タイトルは、ラウネーン騎手にとって目標の上位にあるはずであり、それはクラシック競走で実現される可能性も十分ある。最有力候補と見られるのは、バウヒー厩舎所属で通算3 戦 3 勝のボーエコーで、ブックメーカーの2000 ギニー(G1)前売りオッズは13倍となっている。5月2日にニューマーケット競馬場で行われる英2000ギニーの出走が叶えば、ラウネーン騎手にとってはこれまでで最大の舞台となるだろう。当馬の馬主・生産者でもあるオバイド殿下が最近逝去したことを考えると、その意味はさらに深いものとなる。

 そして、ラウネーン騎手は年間勝利数をさらに伸ばす可能性もある。21 世紀に入ってからの最多勝記録をすでに達成しているラウネーン騎手は、1994 年に年間233勝を挙げ、英国で年間230勝以上を達成した最後の騎手ランフランコ・デットーリ騎手の記録に狙いを定めている。一方、歴代の平地競走での年間最多勝利の記録は1947年に269勝を挙げたゴードン・リチャーズ騎手が保持している。

By Jack Haynes

[racingpost.com 2025年12月31日「Record-breaking talent Billy Loughnane busts yet another stat - so what could be on his wishlist for 2026?」]

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