JRA、ナショナル・レースホース・ウィークを支援(イギリス・日本)【開催・運営】
英国競馬界の全国規模のこのイベントは今年で2年目を迎え、9月10日から18日までのあいだ、英国各地の180以上の施設が1万1,000人以上に一般公開される。
ナショナル・レースホース・ウィークはグレート・ブリティッシュ・レーシング(Great British Racing)により運営され、主に競馬財団(Racing Foundation)と競馬賭事賦課公社(Levy Board)により資金提供される。英国各地の人々を競馬の舞台裏に招き、サラブレッドをケアするための計り知れない努力を見せ、競走馬の日々の生活について見識を与えるための競馬界最大のキャンペーンである。
JRAロンドン駐在員事務所の草野寛一所長はこう語った。
「JRAがナショナル・レースホース・ウィークと提携し、国際的なパートナーとして、競馬において競走馬の福祉が最も重要であることを示すために協力できることを光栄に思います。競馬発祥の地である英国は、日本競馬界にとって常にベンチマークであり、私たちは英国の競馬の伝統と、英国競馬界が作り上げた優れた福祉基準の両方に深い敬意を抱いています。ジョッキークラブ、ゴドルフィンとともにナショナル・レースホース・ウィークのサポーターとして参加することで、両国の競馬の絆がさらに深まることを心から願っています」。
グレート・ブリティッシュ・レーシング(Great British Racing)のCEOロッド・ストリート氏はこう述べた。
「ナショナル・レースホース・ウィークにとって初の海外からのサポーターとして、JRAに参加していただくことを嬉しく思います。これは、英国と日本の競馬団体の素晴らしい協力関係を反映したものです。競馬はグローバルなスポーツであり、JRAのような組織と国境を越えて協力することで、建設的な対話、ベンチマーキング[訳注:他国あるいは他社の最良の方法(ベストプラクティス)を分析し、学び、取り入れる手法]、貴重なアイデアの共有が可能になります。今年のナショナル・レースホース・ウィークの規模は拡大しています。競馬産業全体が参加してくれることを、大変嬉しく思います。このとてつもなく重要な取組みのために門戸を開放することに賛同してくださった皆様に心から感謝いたします」。
リチャード・フィリップス調教師の発案で始まったこのイベントは、2年目を迎える。今年はニッキー・ヘンダーソン厩舎、チャーリー&マーク・ジョンストン厩舎、エマ・ラヴェル厩舎、キム・ベイリー厩舎、ダン・スケルトン厩舎、ポール・ニコルズ厩舎、そしてもちろんリチャード・フィリップス厩舎も含む180以上の施設が参加する。また、今年は新たに種馬場・アフターケア施設・再調教センターも加わり、ナショナルスタッド、グレートウッド(Greatwood マールバラ近郊にある里親探しセンター)、ヒーローズ(Homing Ex-Racehorses Organisation Scheme: HEROS)などが公開される。ナショナル・レースホース・ウィークは、エプソムとモールトンのオープンデー(9月11日)から始まり、ニューマーケットのヘンリー・セシル・オープン・ウィークエンド(9月17日・18日)で締めくくられる。期間中に一般に公開される施設は180以上となる予定。
ヘンダーソン調教師はこのイベントに参加することについてこう語った。「ナショナル・レースホース・ウィークをサポートできることを嬉しく思います。このイベントは大勢の人々に厩舎を公開して馬を競馬場に送り込むための舞台裏の作業を見せることで競馬をプロモートする見事な取組みです。ここにいる素晴らしいスタッフにより、競馬の主役である馬がどのようにケアされ、競走に向けてどのような準備が行われているかを見ていただくことは、とても重要なことです」。
詳しくは、ピーター・オサリヴァン財団が主催する以下のウェブサイトをご覧ください。
By Sporting Life
[Sporting Life 2022年8月24日「Japan Racing Association support National Racehorse Week」]