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2020年06月22日  - No.6 - 5

ガリレオが競馬史上最多のG1優勝産駒数85頭を記録(アイルランド)【生産】


 愛1000ギニー(G1 6月13日)でピースフル(Peaceful)が優勝したことで、名種牡馬ガリレオはサラブレッド競馬史において最多のG1優勝産駒数(実頭数)を誇る種牡馬となった。今や85頭のガリレオ産駒がG1競走を制している。

 クールモアで供用されるガリレオは、過去12年間においてリーディングサイアー(英国・アイルランド)のタイトルを11回獲得している(訳注:2009年だけデインヒル産駒のデインヒルダンサーにこのタイトルを奪取された)。そして今回のピースフルの勝利で、かつて同じクールモアで供用されていたデインヒルが保持していた最多G1産駒頭数記録を更新した。

 世界を股にかけて活躍するガリレオ牝駒マジックワンドが昨年11月9日に豪州のマッキノンS(G1 フレミントン競馬場)を制したときに、ガリレオとデインヒルはG1優勝産駒数84頭で首位タイとなっていた。

 愛1000ギニーはG1優勝産駒数でガリレオをトップに君臨させるには、うってつけのレースである。なぜなら、2006年に同馬の初年度産駒でダーモット・ウェルド調教師に管理されたナイタイム[Nightime 現在はガイヤース(Ghaiyyath)の母として有名]がその父に初めてのG1優勝をもたらしたのがこのレースだったからである。

 ガリレオ(父サドラーズウェルズ)は2008年からプライベート価格で供用されている。近年の競馬史において誰もが知るフランケル、ニューアプローチ、オーストラリアなどの名馬を多く送り出してきた。

 遅れて開始された今年の英国&アイルランドの競馬シーズンにおいて、ピースフルはG1を制した2頭目のガリレオ産駒である。すでに牝駒ラブ(Love)が、英1000ギニー(G1 6月7日 ニューマーケット競馬場)で威厳ある優勝馬に輝いていた。

 6月13日にこの新たな記録を樹立したガリレオが、記録をさらに塗り替えるのにはそれほど時間はかからないだろう。サンタラリー賞(G1 6月14日)に出走する牝駒マジックアティチュード(Magic Attitude)が大きな注目を浴びている[訳注:マジックアティチュードは同レースでトーキール(Tawkeel)の2着となった]。

By James Thomas

 
 (関連記事)海外競馬情報 2019年No.11「ガリレオ、G1優勝産駒84頭でデインヒルの記録に並ぶ(国際)

[Racing Post 2020年6月13日「Galileo becomes the most prolific source of top-flight winners in racing history」]


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