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TOPページ > 海外競馬情報 > 米国ジョッキークラブ、種付頭数上限140頭をルール化(アメリカ)【生産】
海外競馬情報
2020年05月21日  - No.5 - 2

米国ジョッキークラブ、種付頭数上限140頭をルール化(アメリカ)【生産】


 米国ジョッキークラブの理事会は、2020年以降に生まれた種牡馬に対して1年間(1月~12月)の種付頭数の上限を140頭とするルールを制定した。

 2019年以前に生まれた種牡馬にはこのルールは適用されない。

 米国ジョッキークラブの"アメリカ血統書の主要登録規程および要件(Principal Rules and Requirements of The American Stud Book)"は、この決定に応じて修正され、5月7日から発効する。

 この新たなルールは将来、人気種牡馬を供用する牧場の事業に深刻な影響を及ぼすだろう。

 種付頭数と種付料収入がどれほど著しく抑制されるかは、米国ジョッキークラブの2019年種付牝馬報告(Report of Mares Bred)で最多種付頭数を誇ったジャスティファイとメンデルスゾーンに目を向ければ明確だ。アシュフォードスタッド(Ashford Stud)で種牡馬生活を送るこれら2頭は2019年、それぞれ15万ドル(約1,575万円)と3万5,000ドル(約368万円)の種付料で252頭に種付けした。

 他にも以下の種牡馬6頭が2019年に北米で200頭以上に種付けした。

・イントゥミスチーフ...241頭
・アンクルモー...241頭
・ゴールデンセンツ...239頭
・ボルトドーロ...214頭
・マニングス...202頭
・プラクティカルジョーク...200頭

 このほか種牡馬38頭が2019年に北米で140頭以上に種付けした。

 それらの種牡馬に新たなルールは適用されない。しかし生産牧場は今後、実績のある種牡馬あるいは将来性のある種牡馬のために、現在ほど多くの交配申請を受け入れられなくなる。

 米国・カナダ・プエルトリコで適用されるこの新たなルールの主要部分は、昨年ジョッキークラブが発表したルール案から大幅に変更された。

 当初は以下のように提案されていた。

【2020年供用初年度種牡馬】
2023年種付シーズンまで種付頭数の上限なし。

【2019年供用初年度種牡馬】
2022年種付シーズンまで種付頭数の上限なし。

【2018年供用初年度種牡馬】
2021年種付シーズンまで種付頭数の上限なし。

【2017年以前からの供用種牡馬】
2021年種付シーズンから種付頭数の上限を140頭とする。

 今回正式に発表された新たなルールは、2020年以降に生まれた種牡馬に適用される。つまり、今年生まれた牡馬が2歳シーズン終了直後に引退したとしても、生産牧場は直近でも2023年まで種付頭数を制限する必要がない。

 米国ジョッキークラブは昨年9月、サラブレッドの遺伝子プールの多様性を制限するという懸念から種付頭数に上限を設けることを検討しており、生産界と協議すると初めて発表していた。

 この措置は一方では歓迎されたものの、他方では憤りを招いた。イントゥミスチーフとその産駒のゴールンデンセンツ、そしてボルトドーロを供用するスペンドスリフトファーム(Spendthrift Farm)のネッド・トッフィー(Ned Toffey)場長は4月、ルイビルクーリエジャーナル(Louisville Courier Journal)でこう語った。

 「ジョッキークラブがこれをルール化しても、誰も法的に異議を申し立てないのならば、私は大変なショックを受けるでしょう。現在の状況に問題があったとしても、"本当の問題が特定された"とも"正しい解決策が提起された"とも思いません」。

 ジョッキークラブは声明の中で、9月のルール案に対して多くの思慮深いコメントをもらったことに感謝しているとし、こう述べている。

 「ジョッキークラブの理事たちは、サラブレッドの遺伝子プールの多様性を促進し、血統の健全性を保護するルールを策定するにあたり、それらのコメントを慎重に検討しました。ジョッキークラブは、サラブレッド種の健全性を確保するという使命に沿って"アメリカ血統書の主要登録規程および要件"を維持し続けます」。

By Martin Stevens

(1ドル=約105円)

 (関連記事)海外競馬ニュース 2019年No.35「米国ジョッキークラブ、種付頭数上限を140頭とすることを検討(アメリカ)

[Racing Post 2020年5月7日[North American Jockey Club adopts rule restricting stallions to 140 mares]]


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