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海外競馬情報
2020年12月22日  - No.12 - 1

『IFHA 馬の福祉に関するミニマムスタンダード』が発表される(国際)【開催・運営】


 IFHA(国際競馬統括機関連盟)は12月14日、IFHA馬の福祉委員会が馬の生涯のさまざまな段階でのケア・福祉の基準についての指導書を作成したと発表した。その指導書は、競馬国間における最良の実践方法・協調・情報交換を促進することを掲げたIFHA馬の福祉委員会への委託事項に即したものである。『IFHA 馬の福祉に関するミニマムスタンダード』と題されたこの指導書は、馬の当歳のときから競走引退以降にいたるまでのトレーサビリティ(追跡可能性)を確実にするための近年の改革を補完する。

 「各競馬統括機関は、その管轄区において、容認される馬の福祉の実践を確保し、必要な行動変容も含んだ競馬参加者の最低限の行動基準を設定する際には、この指導書を参照しなければならない」と、IFHAは声明において述べている。

 IFHAのルイ・ロマネ会長はこう語った。「IFHAは競走馬の中心的役割を重視しています。それゆえに競走馬の生涯のさまざまな段階における健康と福祉を、競馬産業の実現性と持続性のために不可欠なものと見なしています。IFHA執行協議会は『IFHA 馬の福祉に関するミニマムスタンダード』を承認しています。競馬統括機関にとって有益で実用的なこの指導書を作成する取組みを率いたIFHA馬の福祉委員会のジェイミー・スティア委員長に感謝したいと思います」。

 IFHA馬の福祉委員会は、これらの基準の一部をニュージーランドサラブレッドレーシング(NZTR)の『サラブレッド福祉評価ガイドライン』(2019年10月)を基に作成した。このガイドラインは、NZTRがマッセイ大学動物福祉科学・生命倫理学センターの理事長であるデヴィッド・メラー(David Mellor)名誉教授の協力を得て作成した。

 『IFHA 馬の福祉に関するミニマムスタンダード』の発表に関連して、討論会の短編動画とポッドキャストが制作された。その討論会には、レーシングヴィクトリアの公正担当理事でもあるスティア氏、前述のメラー名誉教授、アイルランド競馬監理委員会(IHRB)の最高獣医責任者兼アンチドーピング担当主任であるリン・ヒルヤー(Lynn Hillyer)博士が参加し、英国競馬の高名なキャスターであるリシ・パーサット氏が司会を務めている。

『IFHA 馬の福祉に関するミニマムスタンダード』
https://ifhaonline.org/resources/IFHA_Minimum_Welfare_Standards.PDF

(短編動画)
https://www.youtube.com/watch?v=O84mMEyDCzc&feature=youtu.be

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2020年12月14日「IFHA Publishes Minimum Horse Welfare Standards」]


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