EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬情報 > BHAのCEOニック・ラスト氏が2020年末に退任予定(イギリス)【開催・運営】
海外競馬情報
2020年01月22日  - No.1 - 3

BHAのCEOニック・ラスト氏が2020年末に退任予定(イギリス)【開催・運営】


 BHA(英国競馬統括機構)を5年間率いてきたニック・ラスト氏(52歳)は、2020年末にBHAのCEOを退任する。

 ラスト氏は1月14日、BHAのスタッフに向けてメッセージを送った。同氏はその中で、2018年11月にマルガリータ夫人を亡くしてから1年間将来について考慮した結果としてこの決定を下したこと、そして後任者へのスムーズな引継ぎのために時間が欲しかったことを伝えている。

 同氏はこう述べている。「2018年末に妻と死別し、この1年間自分と向き合うために多くの時間を費やしてきました。退任の決定と今後の計画を、前もってBHAとそのスタッフにお知らせしたいと考えていました。それにより、後任者の選定や任命のために十分な時間的猶予がもたらされるからです」。

 ラスト氏はラドブロークス社・コーラル社・スカイベット社に勤務して賭事産業で30年近くのキャリアを積んだ後、2015年1月にポール・ビター氏の後任としてBHAのCEOに就任した。その後、競馬界が賦課金制度を改革するために政府を説得するうえで、不可欠な存在となった。

 同氏はBHAのCEOとして、次のような功績も残している。(1)競馬界の関係者が三者体制(BHA/ホースマン/競馬場)の下で一致協力するメンバー協定(Members Agreement)の締結、(2)競馬界におけるさらなる多様性の推進、(3)競馬賭事客フォーラム(Horseracing Bettors Forum)を通じた賭事客に対する情報提供の促進。

 ラスト氏がCEOに就任する前から、"ジム・ベスト調教師事件"などの問題があった。しかし同氏は、クリストファー・クワンラン(Christopher Quinlan)弁護士が実施したレビューを受けて、競馬界の懲戒制度や免許制度についての徹底的な調査を統率した。

 また、馬インフルエンザによる競馬開催中止、生産界や裁決に関するレビューの実施、ホースマンとBHAの間で高まる馬の福祉を巡る意見の相違など、数々の騒動もあった。

 ラスト氏は、BHAのスタッフが競馬界のために成し遂げたことについて大きな誇りを持っているとし、こう述べている。

 「新会長のアンナマリー・フェルプス(Annamarie Phelps)氏の献身的なサポートもあり、BHAと競馬界は将来に対して楽観的になれるようになりました。成功への基礎は築かれました。今日の午後、役員チームと2020年の計画を検討するために数時間にわたって話し合いました。私たちは、忙しくて活気に満ちた1年を過ごすことになるでしょう」。

 ラスト氏は、競馬界の"馬のケアに関する優れた基準"をさらに改善するために産業内の馬福祉委員会(Horse Welfare Board)が"野心的な戦略"をまとめていると述べ、こう語っている。

 「過去数年間取り組んできたこの問題に対して一区切りをつけられるのであれば、それが私にとって最高の瞬間となるでしょう。この戦略においてBHAがその役割を担うために、私はこの計画の実行プロセスに着手するつもりです。しかし退任を決定したことを考えれば、5年以上掛かるであろうこのプログラムをやり遂げるチャレンジを誰かが引き継ぐのに適切な時期であると思われます」。

 ラスト氏は、最近実施された生産界に関するレビューなど、BHAは他にも重要な仕事を成し遂げたと述べ、こう付言した。

 「思い返せば、2017年に賦課金制度の大きな変革のために競馬界が団結したことに大変誇りを持っています。このような行動がなければ、競馬界の財政は現在よりももっと困難な状況に陥っていたでしょう。私が率いたBHAのチームは政府との協議を進めるために数年間懸命に取り組みました。そして競馬界は、英国議会とメディアに対して一貫性があり簡潔なメッセージを伝えました。このことは、同じ目標に向かって競馬界が一致団結するときに発揮できる影響力を思い出させてくれます」。

 同氏はこう結論付けた。「2020年が競馬界にとって素晴らしい年になることは約束されています。英国競馬界に関心を持ってもらい、理解してもらい、認めてもらうような先進的な取組みに重点を置き続けるのであれば、今年はより多くのことを達成できると考えています」。

 BHAのフェルプス会長は、BHAはラスト氏の情熱と統率力を失い寂しく思うだろうと述べ、こう語った。

 「ラスト氏は、新たなリーダーを探し、スムーズな移行を確かにするために多くの時間を与えてくれました。これは英国競馬界に対する彼の献身的姿勢の典型的な例です。私はこの数ヵ月間、競馬と競馬産業について学ぼうとしてきましたが、ラスト氏が個人的に助けてくれました。競馬界を前進させるために、私たちは今後数ヵ月間にわたり補完的なスキルをフルに活用していくつもりです」。

 BHAによれば、今後数週間のうちに新たなCEOを選出するプロセスが開始される。

 BHA内では、COOのリチャード・ウェイマン(Richard Wayman)氏が次期CEO候補となる可能性がある。他に競馬界の中で候補となりそうなのは、ジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourses)のCEOを退任したポール・フィッシャー(Paul Fisher)氏、アリーナレーシング社のCEOマーティン・クラッダス(Martin Cruddace)氏、そしてアスコット競馬場の最高コミュニケーション責任者のジュリエット・スロット(Juliet Slot)氏である。


By Bill Barber

[Racing Post 2020年1月14日「BHA chief executive Nick Rust to stand down after five years at the helm」]


上に戻る