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2018年02月20日  - No.2 - 2

アスコット競馬場の2018年賞金総額が10%増加(イギリス)【開催・運営】


 アスコット競馬場は1月15日、2018年賞金総額が大台の1,300万ポンド(約19億5,000万円)を初めて超えると発表した。

 2018年賞金総額は、昨年から120万ポンド(約1億8,000万円)増加し1,345万2,000ポンド(約20億1,780万円)となる(対前年比約10%増)。ただし、この総額には競馬産業が主催する英国チャンピオンズデーの賞金は含まれていない。

 ロイヤルアスコット開催の賞金総額も対前年比10%増の730万5,000ポンド(約10億9,575万円)となる。また、Qipco社がスポンサーを務めるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)の総賞金は、昨年から10万ポンド(約1,500万円)増加して125万ポンド(約1億8,750万円)となる。

 アスコット競馬場は2018年、賞金のための提供額を前年比で9%増やし、710万ポンド(約10億6,500万円)とした。競馬界は、賦課金制度改革による追加収入を格下レースに馬を出走させる関係者にも行き渡らせる戦略を取ろうとしている。今回の全体的な賞金引上げにより、アスコット競馬場は他に先駆けてその戦略を実行することになる。

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 今年からロイヤルアスコット開催の全てのレースは、総賞金9万ポンド(約1,350万円)以上で施行される。アスコット競馬場は近い将来これが10万ポンド(約1,500万円)以上となることを望んでいる。また、今年からロイヤルアスコット開催の全てのG1レースは、総賞金50万ポンド(約7,500万円)以上で施行される[昨年は総賞金40万ポンド(約6,000万円)以上]。

 クイーンアンS(G1)とプリンスオブウェールズS(G1)の総賞金は、それぞれ60万ポンド(約9,000万円)と75万ポンド(約1億1,250万円)に据え置かれる。

 アスコット競馬場の競馬担当理事であるニック・スミス(Nick Smith)氏はこう語った。「これらのレースの賞金は魅力的ですが、欧州で群を抜いているわけではありません。しかしロイヤルアスコット開催では、そのことは必ずしも問題となりません。ただ、これらのレースは賞金面では、豪州・ドバイ・香港、そして米国のいくつかのレースとは比べものになりません」。

 「賞金増額はまさにバランスをとるための措置です。私たちは国際舞台において魅力的なG1レースを提供し続け、これらのレースを適切な方法で着実に発展させなければなりません」。

 「英国ではロイヤルアスコット開催やキングジョージが施行されているので、私たちは恵まれています。競走馬はこれらのレースを制することで知名度がぐっと上がりますので、産駒を送り出すときにかなりの後押しとなります。しかし、そのようなレースの名声に頼りすぎるのは自己満足となり得ますし、適切ではないでしょう」。

 ロイヤルアスコット開催の賞金総額は2012年と比べて62%増加することになる。また、同期間においてアスコット競馬場の年間賞金総額は46%増加する。

 アスコット競馬場のCEOガイ・ヘンダーソン(Guy Henderson)氏はこう付言した。「アスコット競馬場は、収益の全てをホースマン、入場者、場外馬券購入者(英国内外)に還元しています。アスコット競馬場に最高級の出走馬を引き付け続けるとともに、ロイヤルアスコット開催を世界中から英国競馬への投資を誘引するショーウィンドウとするために、とりわけ最高レベルのG1レースにおいてできる限り魅力的な賞金を提供することは大切です。安定して業績が伸びているおかげで、過去最高の賞金総額を提供することについて発表できるのを嬉しく思います。また、我々は他に様々な投資を行うとともに、グランドスタンドを建設した際の負債も順調に減らしています」。

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By Bill Barber

(1ポンド=約150円)

[Racing Post 2018年1月15日「Ascot boosts prize-money to £13 million to keep up with international rivals」]


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