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2018年12月21日  - No.12 - 3

厩務員の労働時間パターンの柔軟性が高められる(イギリス)【開催・運営】


 調教師と厩務員の代表者たちは123日、双方で交わされた協定を"厩務員のワークライフバランスを改善する大きな一歩"として歓迎した。

 全国調教師連合会(National Trainers FederationNTF)と英国厩務員協会(National Association of Racing StaffNARS)の代表者で構成される英国厩務員合同協議会(National Joint Council for Stable Staff)は、この協定により労働時間パターンの柔軟性が高められると述べた。

 厩務員の勤務表ではこれまで、2週間の労働時間は85時間までとされてきた。それに対して、新しい協定では1週間の労働時間を40時間までとし、最低賃金は4%引き上げられる。

 一方で、この措置を可能とするために、残業代の調整が行われることでバランスがとられる。今後、日曜勤務には通常の10割増の賃金ではなく、5割増の賃金が支払われるようになる。土曜午前の勤務時間を5時間以内とすることは、そのまま維持される。新たな協定は1210日に発効する。

 NARS CEOであるジョージ・マクグラス(George McGrath)氏はこう語った。「NTFが私たちに最後の障害を乗り越えさせてくれたことに感謝します。これにより私たちは競馬産業において重要な厩務員の役割を、活気があり刺激的で満足感のあるキャリアとして果たしていくことができます。今やこの職業は、現代的なライフスタイルを可能にする他の職業と同等になりました」。

 「長年、NARSのメンバーにとってまずまずの生活の質を確保することは、時給を引き上げることと同様に重要な課題でした。交渉の末、この協定を交わせたことに満足しています」。

 NTFCEOであるルパート・アーノルド(Rupert Arnold)氏はこう述べた。「近年、NTFNARSはともに、労働時間パターンの柔軟性を高めることを目指してきました」。

 「英国厩務員合同協議会が双方の合意できる決定を追求してきた一方で、調教師たちはさまざまな新しい働き方を取り入れてきました。これは協定の覚書に反映されています。覚書には、1週間の労働に対する支払いを遅延せずに行うこと、新しい労働時間パターンへの障害を取り除くことが記されています」。

 BHA(英国競馬統轄機構)の専務理事であるウィル・ランブ(Will Lambe)氏はこう語った。「素晴らしいニュースです。NARSNTFの双方にとってとても大きな一歩であり、称賛に値するものです。これは、英国競馬界の重要な組織が連携して取り組めば、何が達成できるかを示しています」。

 「この協定が、競馬界で働く人々をさらに支援することになると同時に、競馬界で働く優秀なスタッフを引き留めるために役立ち、さらには人材募集キャンペーンへの大きな後押しになることを確信しています」。

By Stuart Riley

Racing Post 2018124Trainers and staff hail 'significant step' towards addressing work-life balance」]


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