ベットフェアUS/TVG社が全米サラブレッド競馬協会に加入(アメリカ)【開催・運営】
NTRA(全米サラブレッド競馬協会)は2月7日、ベットフェアUS/TVG社(Betfair US/TVG)がNTRAに加わり、同社のCEOキップ・レヴィン(Kip Levin)氏がNTRA理事会メンバーに指名されたと発表した。
NTRAの理事長兼CEOのアレックス・ウォルドロップ(Alex Waldrop)氏はこう語った。「NTRA理事会に、世界最大級の賭事業者ベットフェア社と米国の競馬テレビネットワークのTVG社の視点が加わることを歓迎します。私たちが、サラブレッド競馬産業を支える最善の方法を模索し続けていくのにあたり、レヴィン氏とその長年の専門知識が大きな財産となることを期待しています」。
レヴィン氏は2014年5月にベットフェアUS/TVG社のCEOに就任して以来、テレビネットワークや賭事ビジネスなど、同社が米国で展開するすべての事業の統率・管理を担っている。また、HRTV(米国の大手競馬チャンネル)の買収・事業統合(TVG2の設立)、米国における合法オンラインカジノの事業拡大、ニュージャージー州における米国初のエクスチェンジ賭事の提供開始を監督してきた。レヴィン氏は同社のCEOへの就任前は、ライブネーション社(Live Nation)や数十億ドルのeコマースビジネスを展開するチケットマスター社(Ticketmaster)で役員を務めてきた。
レヴィン氏はこう語った。「NTRAは競馬場、ホースマン、賭事客などの競馬関係者の代表として、大変優れた取組みを行ってきました。最近では、競馬産業の利益となるように税制の近代化に取り組みました。サラブレッド競馬産業の経済状態を改善させるプログラムや方針に関してNTRA理事会と共に取り組み、競馬産業全体を弊社が支援できる方法を探究することを楽しみにしています」。
ベットフェア社の子会社であるTVG社(本社:ロサンゼルス)は、米国最大の合法オンラインゲーミング会社の1つであり、30を超える州で年間10億ドル(約1,150億円)以上の賭事を受け付けている。TVGネットワークは世界の150競馬場のレースを放映しており、TVGとTVG2が全米の4000万以上の世帯へ映像を提供していることで、世界で最も広く配信している競馬テレビネットワークとなっている。
NTRA理事会の他のメンバーは、レイノルズ・ベル(Reynolds Bell)氏(サラブレッド馬主・生産者協会)、ロバート・クレイ(Robert Clay)氏(ジョッキークラブ)、クレイグ・デイド(Craig Dado)氏(デルマー競馬場)、デニス・ドラジン(Dennis Drazin)氏(モンマスパーク競馬場)、グレッグ・アヴィオリ(Greg Avioli)氏(カリフォルニア・サラブレッド馬主会)、アラン・フォアマン(Alan Foreman)氏(ホースメン協会)、クレイグ・フレイヴェル(Craig Fravel)氏(ブリーダーズカップ協会)、クリス・ケイ(Chris Kay)氏(ニューヨーク競馬協会)、マイク・ロジャーズ(Mike Rogers)氏(ストロナックグループ)、ウィリアム・トマソン(William Thomason)氏(キーンランド協会)、ジュディ・ワグナー(Judy Wagner)氏(競馬賭事客代表)、ウォルドロップ氏(NTRA理事長兼CEO)、スコット・ウェルズ(Scott Wells)氏(サラブレッド競馬協会)である。
レヴィン氏のNYRA理事会メンバーへの指名は、NTRAの4月の会合において正式に承認される予定。
(1ドル=約115円)
[NTRA Press Release 2017年2月7日「Betfair US/TVG Joins NTRA」]