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2016年05月20日  - No.5 - 5

2016年のダーレーの南半球における種付料(オーストラリア)【生産】


 ダーレーは2016年南半球繁殖シーズンにおける豪州の種牡馬の種付料を発表した。シャトル種牡馬のセポイ(Sepoy)とヘルメット(Helmet)の種付料は半額となる。

 セポイ(父イルーシヴクオリティ)は2011年、ブルーダイヤモンドS(G1)とゴールデンスリッパーS(G1)を圧倒的な強さで制し、過去35年間で最高の豪州2歳馬と評された。

 同馬の南半球での初年度産駒は現在2歳だが、出走馬17頭のうち唯一シーズポジティブ(She's Positive)が高額賞金のセリングレースを制して勝ち上がった。

 セポイの昨年の種付料は6万6,000豪ドル(約528万円)だったが、今年は3万3,000豪ドル(約264万円)となり、ケルヴィンサイド牧場(Kelvinside)で供用される。欧州での初年度産駒も2歳となり、今年デビューする。

 一方、ヘルメット(父エクシードアンドエクセル)は南半球での初年度産駒が17頭出走したが、まだ勝馬は出ていない。ノースウッドパーク牧場(Northwood Park ヴィクトリア州)で供用されている同馬の種付料は、昨年の3万3,000豪ドル(約264万円)から1万6,500豪ドル(約132万円)に引き下げられる。

 しかし、欧州で先にデビューした初年度産駒については状況が大きく異なる。

 英国において、ヘルメットの2歳産駒は4頭が出走し、3頭が勝ち上がり、1頭が2着という驚くべき好成績を収めた。

 ダーレーの豪州の種牡馬のうち、種付料が一番高額なのはエクシードアンドエクセル(Exceed And Excel)とメダグリアドロ(Medaglia D'Oro)であり、いずれもケルヴィンサイド牧場において昨年と同額の11万豪ドル(約880万円)で供用される。

 キルダンガンスタッド(Kildangan Stud アイルランド・キルデア州)で供用されているテオフィロ(Teofilo)は、中断していた豪州へのシャトルを再開し、ケルヴィンサイド牧場において4万4,000豪ドル(約352万円)で供用される。

 同馬は、2016年オーストラリアンギニー(G1)勝馬パレンティノ(Palentino)と、2015年ジョージメインS(G1)勝馬カーマデック(Kermadec)を出している。

 テオフィロは、新しいスタッドメイトであるナイトオブサンダー(Night Of Thunder)とともに豪州にシャトルされる。ナイトオブサンダーはノースウッドパーク牧場において1万6,500豪ドル(約132万円)で供用される。

 他に新しく豪州で供用されるダーレーの種牡馬には、父ロンロ(Lonhro)とともにケルヴィンサイド牧場で過ごすことになるエクソスフィア(Exosphere)がおり、その種付料は2万7,500豪ドル(約220万円)である。

 G1馬であるコントリビューター(Contributer)とコンプレイセント(Complacent)はダーレーの種牡馬として、ニュージーランドのマッパーリースタッド(Mapperley Stud)で、それぞれ1万5,000NZドル(約113万円)と5,000NZドル(約38万円)で供用される。

 ダーレー・オーストラリア社のセリ担当主任のアラステア・プルフォード(Alastair Pulford)氏はこう語った。「弊社の種牡馬が送り出す産駒は、豪州のG1レースで優秀な成績を収め続けています」。

 「昨シーズンは豪州のステークス勝馬のうち24%を弊社の種牡馬が出していることを誇らしく報告しましたが、今シーズンはさらにそれを上回り26%を出しています」。

 「今シーズン、ダーレーの種牡馬が送り出した産駒はG1・18レースを制しました。一方、他の豪州を拠点とする種牡馬が送り出した産駒はG1・25レース、また、豪州以外の国を拠点とする種牡馬が送り出した産駒はG1・17レースを制しました」。

 「これらの統計には説得力があり、使いたくなる種牡馬がいます。これは生産者も感じていることであり、これらの種牡馬が再度、とても魅力的な種付料で提供されることになります」。

By Martin Stevens

(1豪ドル=約80円、1NZドル=約75円)

[Racing Post 2016年4月17日「Sepoy and Helmet fees slashed in Australia」]


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