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海外競馬情報
2011年04月22日  - No.8 - 4

騎手のエージェントの免許取得を義務化(フランス)【その他】


 2月7日に、騎手のエージェントの管理を目的として平地競走の施行規程が改定された。これにより騎手は、フランスギャロ(France Galop)によって免許を付与さているエージェントのみにしか委託することができないことになる。

 騎手の頼みの綱であるエージェントは、今後厳格な方法で管理される。すでに存在していた“代理人”についての規定である施行規程23条に追加された、騎手のエージェントに関する規定では、エージェントはフランスギャロにより免許を付与されていなければならないことになった。要するに、免許なしでは調教師、馬主などの他の競馬関係者やフランスギャロのもとで、ペリエ(Peslier)騎手、スミヨン(Soumillion)騎手、ルメール(Lemaire)騎手の代理を務めることはできない。それゆえ、自身の騎乗と利益を管理するため第三者であるエージェントに委託する騎手は、前もってフランスギャロの裁決委員から自身とエージェントとの契約を有効とされなければならない。フランスギャロは免許付与に同意するために、騎手とエージェントにまつわる情報全体、とりわけエージェントが受領している手数料の情報の入手を望んでいる。これらの情報は私的であり内密であるべきという考え方もあり、今回の措置は明らかに一部の競馬関係者の神経を逆なでするだろう。この施行規程改定の意義は明らかではないが、これまでフランスギャロにより全く調べられたことない数人のエージェントは、正式に自身の身分を認識してもらう用意がある。しかし彼らは、たとえば調教師が預託料を公にしていないように、自身の銀行口座の情報を開示することは望んでいない。どのエージェントがどの騎手の収入の5%、10%あるいは15%を手にしているかを認識したところで、裁決委員に競馬の公正さを尊重させる一助となるのだろうか?私たちが知っている範囲では、少なくとも3人の一流エージェントは、身分を証明する締切日の3月1日までにフランスギャロが要求しているすべての文書を提出するつもりはないとしている。しかし、もしエージェントが皆その実行を拒否するとなれば、裁決委員にはどのような行動が可能なのだろうか。騎乗機会を獲得するために無免許のエージェントが調教師に電話を掛けてきたからと言ってパスキエ(Pasquier)騎手、メンディザバル(Mendizabal)騎手、ピユー(Pieux)騎手が騎乗を禁じられるのは考えにくい。

By Francis Fougeray

[Paris Turf 2011年2月13日「Les agents devront montrer patte blanche」]
 


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