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海外競馬情報
2010年04月09日  - No.7 - 2

NTRAの安全・公正に関する同盟、新たな規約を追加(アメリカ)【開催・運営】


 NTRA(全米サラブレッド競馬協会)の安全・公正に関する同盟(Safety and Integrity Alliance)は、賭事の安全に関する章を加盟競馬場向けの2010年規約に追加した。

 新たな規約は、パブリックコメント期間にむけて、加盟競馬場に伝えられた。最終的に承認されれば、更新された規約は将来、同盟の認定制度における基準として役立てられるだろう。

 賭事の安全性のための統一手順は、賭事受付停止装置および賭事受付締切責任の指揮系統に関する北中米競馬委員会協会(Association of Racing Commissioners International)のモデルルールを順守している。

 このモデルルールは、賭事会社に賭事受付停止機能を発動させる2つの別々の装置を設置することを要請する。主要装置は裁決委員や決勝審判委員の近辺に置かれ、バックアップ装置は賭事管理室に置かれるだろう。

 レース発走の後で賭事受付けが締め切られるという不祥事は一般的に、競馬を開催している競馬場が賭事受付締切の指令を発信し損ね、その結果場外馬券発売所が発走後も勝馬投票を受け付け続けることで発生していた。

 新たな規約は、賭事事故対策手順に基づき、すべてのレースについて発走時刻の正式な日付と時間を、分、秒の単位まで記録しておくように加盟競馬場に要請 する。映像配信・録画および勝馬投票記録に関係する時刻合わせは、原子時で行われる。馬券にも発券時刻が刻まれなければならない。

 規約はまた加盟競馬場に対して、賭事事故調査および統轄機関により免許を付与されている馬券発売業者への適性評価調査を実施するために、賭事事故対策手順を適用するよう要請する。

 NTRAの安全・公正に関する同盟は、2009年に初めて規約を発表し、18競馬場を調査した。同盟の専務理事マイク・ジーグラー(Mike Ziegler)氏は次のように語った。「賭事の安全性と公正確保を促進するためのいくつかの手順の追加は、2010年の規約の中で最大の変更点です。またこの規約は、(1) 引退馬の保護と新たな活動の場を見つける計画、(2) 競走前・競走後の獣医検査、(3) 安全トレーニングとその継続教育、を含むいくつかの点でさらに厳格になりました。私たちは競馬産業の全員が2010年の規約を改めて読んだ上で評価意見を下さることを望みます」。

 同盟から競馬場に出される認定は、2年間有効である。規約全体を閲覧するには次のアドレスにアクセスされたし。(http://www.ntra.com/images/2010_Code_of_Standards_031610.pdf

 

By Jeff Lowe

(関連記事)海外競馬情報2008年No.19「NTRA、安全・公正確保のため全面的な改革に乗り出す(アメリカ)」


[thoroughbredtimes.com 2010年3月18日
「Alliance adds wagering security to code of standards」]


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