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海外競馬情報
2010年03月12日  - No.5 - 3

競馬変革プロジェクトの動き:学生を優先的な勧誘対象とする(イギリス)【開催・運営】


 RFCによって検討されている提案が承認されれば、競馬産業が顧客として最も積極的に勧誘する相手は“学生”となるだろう。

 この計画には、学生自治会と共に取り組んで開催する“レースナイト”のほか、地元競馬場への交通費と入場料に対する補助が含まれる。

 この計画では学生を含む若年成人を対象とした無料のレーシングクラブを発足させる予定だが、このレーシングクラブの設立は、競馬の魅力を広げる手段として1月4日にRFCにより発表された10の試行提案のうちの1つである。

 大学生たちに狙いを定めることが議題の1つとなっていることは、ジャーナリストであり馬主でもあるジェフ・ランドール(Jeff Randall)氏が1月9日にチャンネル4の競馬中継においてこの考えを支持したのを受けて正式に発表された。

 馬主協会(Racehorse Owners' Association)のジョアン・ガン(Joanne Gunn)氏はRFCにアイデアを注ぐために発足した8つの作業部会の1つである馬主・産業グループ(Ownership & Industry group)に属している。同氏は、「最近発表された若い人々のためのレーシングクラブの対象として、大学生の関心をつかむことは第一に考えられるべきで あると勧告していました」と述べた。

 同氏は次のように付言した。「楽しく身近に感じられる雰囲気で、キャンパスに競馬の興奮をもたらす“レースナイト”は、地元競馬場への交通費の大幅割引による小旅行の計画と並んで、学生自治会と一緒に取り組みながら行う第一段階の計画の1つでした」。

 「若者たちを対象にしたレーシングクラブに加入させるために学生を勧誘することで、彼らが競馬の世界、競馬観戦、そして馬主の気分を味わうことにしっかり組み込まれて楽しむようになることを確実にします」。

 「現在のところ、大学生の間で競馬に関する興味は欠如しています」。

 多くの競馬場は名門大学の近くにあるが、競馬観戦クラブ(Racegoer's Club)のジョン・フィリップス(John Phillips)氏によれば、キャンパスにおいて競馬の存在感はほとんどない。

 同氏は次のように語った。「私たちは4年前、大学にどれだけの競馬同好会があるか解明するために137の高等教育機関について調査を実施しました。その 結果、22の乗馬クラブと馬に関する講座を設けている37の機関がありましたが、競馬同好会はケンブリッジ大学のたった1つしかなかったことがわかり、 ショックを受けました」。

 

By Tom Kerr


[Racing Post 2010年1月13日「Racing For Change makes students priority targets」]


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