TOPページ > 海外競馬情報 > 政府、ブックメーカーへの賦課計画を正式発表(イギリス)【開催・運営】
海外競馬情報
2008年03月21日  - No.6 - 2

政府、ブックメーカーへの賦課計画を正式発表(イギリス)【開催・運営】


 ゲリー・サトクリフ(Gerry Sutcliffe)スポーツ担当大臣は、2008-09年度の競馬賭事賦課金を従来の方式と同率に定めると発表した。

 結果として大半の場外ブックメーカーは、競馬を維持するために引き続き競馬賭事事業の粗利益10%を支払うことになる。

 競馬賭事賦課公社(Levy Board: 賦課公社)は、ブックメーカーから徴収する2007-08年度の賦課金を9,000万〜1億ポンド(約216億〜240億円)と見込んでおり、市況にもよるが2008-09年度も同様の総額を見込んでいる。

 サトクリフ大臣は、「徹底的に検討しましたが、ブックメーカー委員会(Bookmakers’ Committee)と英国競馬統括機関(British Horseracing Authority: BHA)の提案は、ともに納得できない部分がありましたし、双方の基本的な対立点の調整もできませんでした。そのため、私は、当事者全員の意見が一致した 第46次賦課計画(2007-08年)に立ち返り、この計画を2008-09年度も踏襲するように指示することとしました」と述べた。

 同大臣はまた、「またもや政府が決定しなければならない立場となったことは大変残念です。賭事産業と競馬産業が当事者同士で適切な解決策を見出すのが望 ましいのです。2つの業界が敵対的な関係から脱してビジネス・パートナーの関係を作り上げるようくり返し勧めてきました」と語った。

 賦課公社のロバート・ヒューズ(Robert Hughes)会長はこの決定に満足し、次のように語った。「2008-09年度も、前年度の賦課方式にインフレ調整を加え踏襲するとした政府決定を歓迎 します。これは、いずれの業界にも属さない2名の同僚と私が大臣に提言した最善策です。2008-09年度の賦課金について、ブックメーカー委員会と競馬 界の意見が対立していましたので、この決定が現時点ではもっとも現実的な妥協となると思います。双方が法的な異議を申し立てずこの決定を快く受け入れるよ う強く望んでいます」

 賦課公社は4月1日に始まる2008-09年度の賦課計画により、ブックメーカーから9,750万ポンド(約234億円)の賦課金を徴収できると見積もっている。

 BHAはベッティング・エクスチェンジからも賦課金を徴収するよう要望していたがサトクリフ大臣は賦課する理由を認めなかった。

 また、BHAはブックメーカーに対し正当な見返りを求めた。これに対して同大臣は競馬の文化的、経済的価値は認めたものの、その理念は賦課制度には当初から織り込み済みであると述べた。

 BHAは競馬の開催日数を増やすことで生じる追加的経費を考慮し、賦課金の値上げを要望したが、サトクリフ大臣は、開催を増やしても、競馬賭事の売上げはそれに見合って増加しなかったことから賦課金の増額は認められないと語った。

 他方、ブックメーカーは、賭事委員会(Gambling Commission)の費用負担金について賦課金から補助を求めていたが同大臣は拒否した。

 またターフTV社(Turf TV)の問題について、映像の配信料は“競馬界への商業ベースの金の流れ”であると述べた。

By Howard Wright
(1ポンド=約240円)

[Racing Post 2008年2月20日「Government confirm Levy plans」]
[Racing Post 2008年2月21日「Minister says sort it out after levy rollover」]


新たな財源に関する法律が制定される可能性


 イギリス競馬の財源に関して、ゲリー・サトクリフ・スポーツ担当大臣は2月25日、政府は競馬および賭事産業が必要とするならば、従来の賦課金制に代えて、新たな財源に関する法律を制定するつもりだと述べた。

 財源問題については、今後数週間にわたり競馬業界と賭事業界の間で会合が数回開かれる予定であり、その結果にかかっている。なお、この会合は競馬・サラ ブレッド生産業関係の超党派国会議員グループ(All-Party Racing and Bloodstock Industries Group)が主催する。

 第47次賦課計画の決定の後、サトクリフ大臣はロンドンのBHAの会議に出席し、政府の希望は、関係業界が賦課金制に代わる新たな財源について合意し、政府が競馬界の財源問題への関与から手を引くことであると述べた。

 同大臣はまた、次のように述べた。「競馬業界と賭事業界は、成熟した現代的な業界なのですから、自分たちの問題は自主的に決定すべきです。競馬は政府の 干渉から完全に自由となるべきです。トート社(Tote)の売却や国立種馬場(National Stud)の移管を進めるのも、同じ考えに基づくものです。競馬の財源問題は再検討すべきです。競馬のための適切な財源の確保について、BHAその他の競 馬機関およびブックメーカーが一丸となって取組むのを支援します」。

 同大臣は、先週の賦課金計画の決定について、「政府の裁定をあてにするよりも、競馬産業と賭事産業が話をつけるほうが明らかに良いと思います」と語った。

 「現在、両業界に対して、意見の相違は脇に置いて、双方に満足が行く賦課金制の代案をつくるよう再度呼びかけています。このため、ただちに必要な議論を 始めるよう競馬・サラブレッド生産業関係の超党派国会議員グループに働きかけ、一連の会合の第1回目を開くことにしました」。

 「私は第1回目の会合を主催します。議題内容は未定ですが、全ての関係者に、ターフTV社問題からベッティング・エクスチェンジ、固定オッズ発売端末 (FOBT)や開催日数など、競馬業界と賭事業界が取組むべきすべての問題について幅広く議論する機会が与えられるでしょう」。

 

By David Ashforth

[Racing Post 2008年2月26日「Statutory funding system to replace levy a possibility」]


上に戻る