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海外競馬情報
2007年01月12日  - No.1 - 3

ジーロン競馬場、人工馬場を採用(オーストラリア)【その他】


 ヴィクトリア(Victoria)州競馬は新たな時代を迎える。総工費約140万ドル(1億3千万円)をかけて、ジーロン(Geelong)競馬場に人工馬場が敷設される予定だ。

 ジーロン競馬場の芝馬場はそのまま残るが、幅16mの内馬場が人工馬場に変わる。これは“サラトラック(Thorough Track)”と呼ばれる人工馬場で、ワックスコーティングされた砂に弾性繊維を混ぜて開発された。

 類似タイプの馬場が、昨年キャンベラ(Canberra)競馬場に敷設され、支持を受けている。

 レーシング・ヴィクトリア社(Racing Victoria Ltd’s)専務理事のスティーブン・アランソン(Stephen Allanson)氏によれば、来年1月にジーロン競馬場施設の改修工事に着手するとのことである。

 ジーロン・レーシングクラブ(Geelong Racing Club)は、内馬場を自然の芝からサラトラックに替えることにより、冬季に芝馬場にかかる負担を軽減できるようになり、毎年40メガリットル(4万トン)の水を節約できると推測している。

 アランソン氏は以下のように語った。「ヴィクトリア州内で人工馬場が設置されることで、競馬番組にもより柔軟性を持たせることができますし、他場に問題があって開催できなくなったときには、代替競馬場として使用できます」。

 「この人工馬場導入は、ヴィクトリア州競馬プログラム発展のための5年戦略の最初の施策です。この戦略は、オーストラリアの夏時間(訳注:採用している地域の大部分は、10月の最終日曜日から3月の最終日曜日まで適用)に、馬をより有効に活用する目的で立てられています」。

 「この戦略は、競馬産業に携わる全ての人々に、より大きな付加的な利益をもたらすでしょう」。

(1豪ドル=約93円)

[Blood Horse Review Racing Post 2006年11月22日「Synthetic track for Geelong」]


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