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2024年04月04日  - No.13 - 1

フォーエバーヤングはケンタッキーダービーで強敵となるか?(アメリカ)[その他]


 日本の3歳馬フォーエバーヤングの関係者は、ケンタッキーダービーへの出走意思を公言している。「ロード・トゥ・ケンタッキーダービー」の要となるUAEダービー(G2、1900m)を勝利した同馬は、その勝利によって100ポイントを稼ぎだし、チャーチルダウンズでの出走を確実なものとした。同馬は4月10日にドバイを出発する予定である。

 矢作芳人調教師が管理するフォーエバーヤングはここまで5戦5勝。日本国内で3連勝を飾った後、サウジダービー(G3)ではアメリカのセン馬ブックンダンノを僅差で破り、続くドバイでも成功を収めた。UAEダービーは外枠からの難しいレースとなったが、アウトバーンに2馬身差をつけて見事勝利した。

 2着となったアウトバーンは3着馬に5馬身近い差をつけており、まだ目ぼしい実績は残せていないものの、この冬を通じて成長を見せている。同馬は南半球のアルゼンチン産馬であるため、北半球の基準では4歳馬となる。

 フォーエバーヤングの勝ち時計は1分57秒89と例年のUAEダービーと比較して平均的なタイムでの決着となった。しかしラスト400mは24秒と強烈な末脚を見せた。これはUAEダービー出走馬の中でトップの数字であっただけでなく、2000mで行われるドバイワールドカップ(G1)に出走したどの馬よりも速いラスト400mの時計であった。

 このパフォーマンスを鑑みて、フォーエバーヤングはケンタッキーダービーにおいても有力候補たりうるのだろうか?結論を出すのは簡単ではない。タイムフォームによるドバイワールドカップ開催の公式レーティングは日曜日(3月31日)時点で発表されていないものの、暫定的には、同馬の成績は平均的な範疇に分類される。

 タイムフォームのハンデキャッパーであるマーク・ミリガン氏は、ドバイ開催翌日の日曜日、次のようにコメントした。

 「フォーエバーヤングについては、『UAEダービー優勝馬としては平均的なレベルだが、まだ能力の全てを見せていない可能性がある』という評価でレーティングをつけようと考えています」。

 「派手さはなくとも確実に勝利を手にし、強い相手にはさらに力を発揮するタイプの馬である可能性があるからです」。

 リアルスティール産駒のフォーエバーヤングは、UAEダービーを勝利してケンタッキーダービーに臨む4頭目の日本馬となる。過去には、ラニ(2016年9着)、先頭集団で猛烈なペースを追走したクラウンプライド(2022年13着)、デルマソトガケ(2023年6着)がいる。

 By Marcus Hersh

[drf.com 2024年3月31日「Forever Young headed to Kentucky Derby]


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