ゴールデンシックスティ、最後とみられる香港国際競走に向け順調な仕上がり(香港)[その他]
ゴールデンシックスティ(セン8歳 父メダグリアドーロ)は12月4日(月)シャティン競馬場で、フランシス・ルイ調教師がスタンドの定位置から見守る中、自身にとって4度目の、そして最後となる可能性の高い香港国際競走出走に向けて、元騎手で常に攻馬手を務めるアレックス・ユーを背にこれまでと変わらぬ精力的な調教をこなした。
同馬は、12月10日(日)に行われるG1香港マイル(賞金総額3,200万香港ドル(約6億800万円))を2020年と21年に制しており、今年勝てば同レース唯一3勝を挙げているグッドババの最多記録に並ぶ。調教では角馬場で身体をほぐして内ダートコースでウォームアップを行った後、メインのダートコースでユー攻馬手を背に追い切られ、400m25.7秒の時計を出した。
「馬は好調です。すべて順調でスムーズですし、バリアトライアル(実戦形式の調教)ごとに良くなってきました。コンディションは非常に良いです。ヴィンセント・ホー騎手や関係者もみな満足しています」とルイ調教師は語った。
29戦して25勝を挙げているゴールデンシックスティは、競走シーズン6季目の初戦を日曜の香港マイルで迎える。前走からは224日ぶりの出走となる予定で、ホー騎手とともに地元の熱狂的な観衆の前で、日本、アイルランド、フランス、シンガポールからの海外勢を迎え撃つ。
「この馬は休み明けを得意としています。過去の戦績を見ても、今朝の調教でもそうでした。7日(木)には芝で追い切る予定です。久々のレースですし、今回は強豪ぞろいで、特に日本馬は強力です。道中トラブルに巻き込まれずにレースができれば、と願っています。」とルイ調教師は語った。
ゴールデンシックスティは過去5シーズンで休み明けの初戦をすべて勝っているが、今回のように海外勢相手のG1競走が初戦だったことはない。昨シーズン(2022-2023)の初戦は、G2競走でカリフォルニアスパングルを退けたものの、次走の香港マイルでは逆に同馬に劇的な敗北を喫した。
今季は数レースのみに出走し、引退後は日本で過ごすことが有力視されている。これまでの獲得賞金は1億4,793万香港ドル(約28億1,067万円)で、G1・9勝を誇る。
「我々はただただ大レースに向けて集中しています。引退のタイミングはまだわかりませんが、馬に決めさせてあげたいですね。(今回が最後の香港国際競走になると)そう思っています。彼はよくやりました」とルイ調教師は語った。
今週末の香港マイルにはカリフォルニアスパングル、ビューティーエターナル、セリフォス、ソウルラッシュ、トリバリスト、ヴォイッジバブル、カイロ、エンカウンタード、ナミュールなどが出走を予定していて、ゴールデンシックスティは13頭のライバルたちと対戦する。
(1香港ドル=約19円)
[drf.com 2023年12月4日「Superstar Golden Sixty readies for probable LONGINES Hong Kong International Races swansong」]