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海外競馬ニュース
2023年04月06日  - No.13 - 2

競馬再開に向けて共同事業体がメゾンラフィット競馬場を購入(フランス)[開催・運営]


 メゾンラフィット競馬場での競馬再開は3月29日(水)、さらに一歩大きく現実に近づいた。地元の共同事業体が715万ユーロ(約10億3,675万円)でコースと建物を正式に購入したのだ。

 フランスギャロ(France Galop)は経費削減の一環として、2019年11月をもってパリ西郊にあるこの競馬場での開催に幕を降ろした。22競馬開催日をシャンティイ競馬場、サンクルー競馬場、ロンシャン競馬場、そして中でも注目すべきドーヴィル競馬場のあいだで再分配した。メゾンラフィットの看板レースだった重要なクラシックトライアル競走、ジュベル賞(G3)とアンプリューダンス賞(G3)は現在ドーヴィルで施行されている。

 フランスギャロは隣接する調教センターの大幅改修に投資する一方、財政赤字を解消するための主要戦略としてメゾンラフィットでの競馬の中止を打ち出した。

 閉場に反対したメゾン-ラフィット市のジャック・ミヤール市長は、地元の官民共同事業体を結成した。競馬場を購入し、最終的にはフランスギャロの競馬開催日を手に入れることを目標としている。フォンテーヌブロー競馬場やコンピエーニュの競馬場についても同様の調整がある。

 昨年12月に原則的に売却に合意したさい、フランスギャロの関係者たちは要件についての詳細な技術資料を提供した。新たな競馬場オーナーは将来的に競馬開催日を獲得するためにこれらの要件を満たさなければならない。

 メゾンラフィット競馬場は欧州最長の2000mの直線コースを誇る。しかし閉鎖前の数年間に周回コースで多くの問題が生じていて、2018年には馬が滑ったことで右回りのコーナーは使われなくなった。またより悲惨なことに、2016年6月と2018年1月にはセーヌ川が決壊し、2度ともコース全体が浸水していた。

By Scott Burton

(1ユーロ=約145円)

(関連記事)海外競馬情報 2018年No.12「メゾンラフィット競馬場、2019年末に閉場予定(フランス)」、海外競馬ニュース 2021年No.38「メゾンラフィット競馬場、競馬再開の可能性が浮上(フランス)

[Racing Post 2023年3月30日「Consortium completes €7m purchase of Maisons-Laffitte with view to restarting racing」]


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