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2023年01月12日  - No.1 - 1

ホットロッドチャーリー、社台スタリオンステーションへ(アメリカ・日本)[生産]


 社台スタリオンステーションは1月10日(火)、クラシック競走で3着内に入り生涯獲得賞金が560万ドル(約7億2,800万円)に上るホッドロッドチャーリーを今年導入すると発表した。種付料は200万円となる。

 社台スタリオンステーションはこれまで米国から一流競走馬を購買し、それらの馬は日本で種牡馬として成功してきた。中でも有名なのは1989年ケンタッキーダービー(G1)優勝馬サンデーサイレンスである。

 ホットロッドチャーリー(父オックスボウ)は日本に渡ることでレースキャリアに終止符を打つことになった。ダグ・オニール調教師に管理され通算成績は19戦5勝(2着5回、3着4回)。馬主はロードランナーレーシング、ボートレーシング、ゲインズウェイステーブル、ストラウスブロスレーシング。

 ロードランナーレーシングを率いるマイク・ヘルム氏は、「米国から離れて日本に向かうチャーリーに"サヨナラ"を言わなければならないようです。彼は3年間、私たちオーナーグループを大いに楽しませてくれました」と語った。

 2歳から4歳までトップレベルで戦い続けたホットロッドチャーリーは2021年ペンシルベニアダービー(G1 パークスレーシング)を制し、数々の惜敗を重ねながら評価を高めていった。2020年BCジュベナイル(G1 キーンランド)で2着となり、2021年ケンタッキーダービー(G1 チャーチルダウンズ)でもメディーナスピリットの降着により2着となった。 また、2021年ベルモントS(G1 ベルモントパーク)と2022年ドバイワールドカップ(G1 メイダン)でも2着に入っている。

 3歳シーズンはジェットコースターのように浮き沈みの激しいものになった。最悪だったのは、2021年ハスケルS(G1 モンマスパーク)でミッドナイトバーボンの走行を妨害して落馬を生じさせ降着となったときだ。シーズン終盤にはサラブレッドレースの認知度を高めた馬を表彰する"セクレタリアト・ヴォックスポプリ賞"を受賞した。この賞は毎年、その人気ぶりと素晴らしいレース内容が最も一般の人々の心をつかみ、サラブレッド競馬の評判を高めた馬に贈られるものだ。

 ヘルム氏はこう続けた。「彼は私よりもマイルを貯めているのですよ。ファンのあいだでかなり人気がありましたね。みんな知っていることです。おそらくその理由の1つは、彼が全米各地や海外に遠征したことにあると思います。すべてのレースに同行したわけではありませんが、"追っかけ"をしてかなり多くのレースを見ましたね。一生に一度あるかないかのスリルでした」。

 ホットロッドチャーリーがペンシルベニアダービー以外で挙げた4勝は、2歳時の未勝利戦、3歳時の2021年ルイジアナダービー(G2 フェアグラウンズ)、4歳時の2022年アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド2(G2 メイダン)とルーカスクラシックS(G2 チャーチルダウンズ)で達成された。

 BCクラシック(G1キーンランド 11月5日)で6着に入ったのが現役最後の出走となった。その後ホットロッドチャーリーはゲインズウェイに行き、オーナーたちは現役を続行させるか種牡馬入りさせるかについて熟考した。最終的には現役続行はあきらめることとなり、コロンボ・ブラッドストック・サービス社のユージェニオ・コロンボ氏の仲介で社台スタリオンステーションにホットロッドチャーリーを売却する取引がまとめられた。

 ホットロッドチャーリーは、ケンタッキー州でエドワード・コックスJr.氏により生産された。2019年に最優秀短距離牡馬となり現在種牡馬としてスペンドスリフトファームで供用されるマイトーリ(Mitole)の半弟である。母は2021年の年度代表繁殖牝馬インディアンミス(父インディアンチャーリー)。オニール調教師の兄弟である馬売買エージェントのデニス・オニール氏が、2019年ファシグ・ティプトン社ケンタッキー秋1歳セールでスモールバッチセールズ社により上場されたホットロッドチャーリーを 11万ドル(約1,430万円)で購買した。

 ダグ・オニール調教師はリリースでこう述べている。「ホットロッドチャーリーは驚異的な競走馬でした。同世代の最強馬と競い合い、くりかえしその能力を証明しました。最優秀短距離馬のマイトーリの半弟として、可能性は無限大です。彼の種牡馬としてのキャリアを見守るのが楽しみです」。

By Byron King
(1ドル=約130円)

[bloodhorse.com 2023年1月10日「Hot Rod Charlie to Japan's Shadai Stallion Station」]


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