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海外競馬ニュース
2022年03月10日  - No.9 - 3

フランスの一流種牡馬ルアーヴルが16歳で死亡(フランス)[生産]


 仏ダービー(G1 ジョッケクルブ賞)優勝馬でありフランスの一流種牡馬だったルアーヴルは16歳で死亡した。

 ルアーヴルが種牡馬生活を引退してからわずか数週間後の3月4日(金)、モンフォール・エ・プレオー牧場(ヌルラン・ビザコフ氏のスンベ社(Sumbe)の傘下にある)はツイッターでこう発表した。「ルアーヴルは昨夜、健康上の問題により息を引き取りました。牧場でも競馬場でも彼と素晴らしい時間を分かち合ってきました。チャンピオン、本当にありがとう」。

 ルアーヴルはサンドストロム家のチーム・ホグダラ(Team Hogdala)により生産され、2007年アルカナ社8月1歳セールでジャン-クロード・ルジェ調教師により10万ユーロ(約1,300万円)で購買された。ジェラール・オーギュスタン-ノルマン氏により所有され、トップクラスの競走馬となり、2歳のデビュー戦から2連勝を挙げ、クリテリウムアンテルナショナル(G1)でザフィシオ(Zafisio)の7着となった。

 3歳初戦のジュベル賞(L)を制したあと、仏2000ギニー(G1)でシルヴァーフロストの2着に健闘した。

 次に挑んだラストランとなる2009年仏ダービーでの優勝がキャリアのハイライトとなった。クリストフ・ルメール騎手を背に、フュイッセ(Fuisse)や前述のシルヴァーフロストを撃退したのだ。

 その後ルアーヴルは引退して、ラ・コーヴィニエール牧場(2017年に名称変更。現在はモンフォール・エ・プレオー牧場)で種牡馬生活を始める。このノルマンディーの牧場は2019年にカザフスタン出身の実業家ビザコフ氏により購入され、ヘスモンズスタッド(イングランド南東部イーストサセックス州)と統合されることになった。

 ルアーヴルは、父がサセックスS(G1)優勝馬ノヴェール、母が偉大なポーラーファルコンの半妹マリーラインベルク(Marie Rheinberg)である。これまでG1馬5頭を送り出している。

 最近活躍した産駒には、ロワイヤリュー賞(G1)、フィリーズ&メアーズS(G1)、ハードウィックS(G2)を制して引退したワンダフルトゥナイトがいる。

 ほかの優秀なルアーヴル産駒には、仏オークス(G1 ディアヌ賞)と仏1000ギニー(G1)を制したラクレソニエール、同じ厩舎で仏クラシック2冠を達成した牝馬アヴニールセルタン、オペラ賞(G1)優勝馬ヴィラマリーナ、シャドウェルターフマイルS(G1)優勝馬スエドワがいる。

 ルアーヴルの種付料は初年度には5,000ユーロ(約65万円)だったが、産駒がレースで才能を発揮するにつれてどんどん上がっていった。ピークだった2017年と2018年には6万ユーロ(約780万円)に到達し、今年は前年と変わらず4万ユーロ(約520万円)で供用される予定だった。

 2月にルアーヴルが種牡馬生活を引退したときのスンベ社のリリースにはこう記されていた。「ルアーヴルは真のチャンピオンです。権威ある仏ダービーを制した優秀な競走馬であり、種牡馬となってからは50頭のステークス勝馬を送り出してきました。その中には仏1000ギニーと仏オークスの二冠を達成した牝馬が2頭います」。

 「ルアーヴルはフランスの誇りです。このような馬がいかに希少であるかを知っています。彼は最も美しい感動をもたらしてくれました。彼と10年以上を過ごすことができ、すべての瞬間を楽しんできました」。

By Bloodstock World Staff 

(1ユーロ=約130円)

[Racing Post 2022年3月4日「Classic hero and star sire Le Havre dies at 16 just weeks after being pensioned」]

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