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2022年02月17日  - No.6 - 5

ウェスリー・ウォード調教師、トロフィーの窃盗被害に遭う(アメリカ)[その他]


 ウェスリー・ウォード調教師は、2月8日(火)の朝にケンタッキー州ヴァーサイルスの自宅からロイヤルアスコット開催のトロフィーボックス12個が盗まれたことについて、「家族がとてもショックを受けている」と述べた。

 ウォード調教師は2009年にロイヤルアスコットに初遠征してストライクザタイガー(Strike The Tiger)とジェラスアゲイン(Jealous Again)で2歳戦を制して以来、この祭典の注目のトレーナーとなっていた。そして昨年はカンパネッレがコモンウェルスカップ(G1)を制したことで、さらに勝鞍を重ねた。

 盗まれたトロフィーには、2015年にアンドラフテッドがダイヤモンドジュビリーS(G1)を制したあとにエリザベス女王から贈呈されたものも含まれており、ウォード調教師は6桁(10万ドル以上)もの価値のものもあったかもしれないが、感情的価値と比べればそれも色あせると述べている。

 ウォード調教師は2月9日(水)にこう語った。「かなりがっくりきています。家族や子孫にとって大きな損失です。アスコットでずっと一緒にいた息子のライリーもショックを受けています」。

 「交換するとなるとかなり高価なものになるのでしょうが、売ろうと思っている人にとってはどんな価値があるのかわかりません。本当に思い入れのある貴重な品だったのです」。

 「馬名が刻まれた美しいトロフィーボックスでしたね。アンドラフテッドが優勝したときに女王陛下からいただいたものもあります。私にとっても子どもたちにとっても、いつまでも記憶に残る思い出なのです」。

 ウォード調教師は2月8日(火)午前10時53分に自宅の遠隔カメラからの通知を受け、そこには黄色のジャケットを着た窃盗犯と思われる人物のスクリーンショットが示されていた。その人物の顔は画像には写っていなかった。

 ノートパソコンなどの貴重品は盗まれておらず、ロイヤルアスコットのトロフィーボックスのほかにはジュディザビューティの2014年BCフィリー&メアスプリント(G1)のトロフィーが唯一持ち去られていたと、調教師は言う。

 ストライクザタイガーとジェラスアゲインの優勝以来、ウォード調教師はほぼ毎年ロイヤルアスコットに遠征しており、この祭典の注目のトレーナーとなっている。とりわけクイーンメアリーS(G2)との相性は抜群で4勝を挙げており(ジェラスアゲイン、アカプルコ、レディオーレリア、カンパネッレ)、しばしばフランキー・デットーリ騎手とのコンビで快挙を達成している。

 ウォード調教師は、「なぜ窃盗犯たちがトロフィーを持って行ったのか理解できませんね。買う人がいるのか分からないのですから。家族にとってすごく大切なものだったので本当に腹が立ちます」と付言した。

 ヴァーサイルス警察署はこの窃盗事件についての捜査を始めており、スティーヴ・スパークマン刑事が指揮している。

By Jonathan Harding

[Racing Post 2022年2月9日「Wesley Ward 'devastated' after theft of Royal Ascot trophies from US home」]

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