TOPページ > 海外競馬ニュース > バーイード、ヨーロッパ年度代表馬に選出(欧州)[その他]
海外競馬ニュース
2022年11月17日  - No.43 - 1

バーイード、ヨーロッパ年度代表馬に選出(欧州)[その他]


 11月9日(水)夜の第32回カルティエ賞の授賞式(ロンドンのドーチェスターホテルで開催)で、バーイードはヨーロッパ年度代表馬と最優秀古馬に選ばれ称賛の的となった。

 今季引退するバーイード(父シーザスターズ)はG1・4勝を収めるという素晴らしいシーズンを過ごし、シャドウェルの所有馬として初めて名誉ある年度代表馬に選ばれたのだ。

 ウィリアム・ハガス厩舎に所属したこの馬は受賞にあたり手ごわいライバルを退けた。ほかに凱旋門賞(G1)優勝馬アルピニスタ、ゴールドカップ(G1)優勝馬キプリオス、そして数々のスプリント競走を制したハイフィールドプリンセスがノミネートされていた。

 バーイードはアルピニスタをわずかな差で抑えて最優秀古馬のタイトルも手に入れた。ほかに英チャンピオンS(G1)優勝馬ベイブリッジ、多才なキンロスがノミネートされていた。

 また、ヴァデニが最優秀3歳牡馬に選ばれた。アガ・カーン殿下の勝負服を背負って仏ダービー(G1 ジョッケクルブ賞)とエクリプスS(G1)を制し、凱旋門賞で2着に入ったのだ。ほかに英ダービー(G1)優勝馬デザートクラウン、ゴドルフィンのコロエバスとモダンゲームズもノミネートされていた。

 今シーズンG1・2勝を達成したインスパイラル(ジョン&セイディ・ゴスデン厩舎)は稀有な快挙を成し遂げた。昨年の最優秀2歳牝馬に続き、今年は最優秀3歳牝馬に選出されたのだ。同じ厩舎のナシュワとエミリーアップジョン、そしてBCフィリー&メアターフ(G1)優勝馬チューズデーを差し置いての受賞となった。

 ハイフィールドプリンセスはナンソープS(G1)で優勝するなどG1・3勝を達成し最優秀短距離馬に選ばれた。キンロス、ミンザール、豪州のスプリンターであるネイチャーストリップを抑えての受賞となった。

 今シーズン無敗でG1・4勝を果たしたキプリオス(エイダン・オブライエン厩舎)が最優秀長距離馬に選出されたことは驚くにあたらない。4歳のキプリオスは、ほかにストラディバリウス、トゥルーシャン、英セントレジャーS(G1)優勝馬エルダーエルダロフがノミネートされたこの部門で文句なしの受賞を果たした。

 キプリオスを所有するクールモアチーム(デリック・スミス氏・スー・マグニア氏・マイケル・テイバー氏・ウェスターバーグ)はG1・2勝を果たして引退したブラックビアードも所有しており、この馬は最優秀2歳牡馬に選ばれた。同じ厩舎のオーギュストロダンとリトルビッグベア、デューハーストS(G1)優勝馬シャルディーンもノミネートされていた。

 最後に発表された最優秀2歳牝馬に選ばれたのは、最近チェヴァリーパークS(G1)を制したレズーである。コミッショニング、タヒーラ、ザプラチナムクイーンを抑えての受賞だ。

 また2022年の功労賞を受賞したのは、アルピニスタのオーナーブリーダーであるカーステン・ラウジング氏である。

 カルティエUKのローラン・フェニウ社長は、「バーイードは輝かしい4勝を挙げて今シーズンを明るいものにしました。年度代表馬に選出されるのにふさわしい馬です。また、競馬産業に多大な貢献をしたカーステン・ラウジング氏を表彰することができたことも大変嬉しく思っています」と語った。

2022年カルティエ賞受賞馬・受賞者

年 度 代 表 馬 ― バーイード

最優秀2歳牡馬 ― ブラックビアード

最優秀2歳牝馬 ― レズー

最優秀3歳牡馬 ― ヴァデニ

最優秀3歳牝馬 ― インスパイラル

最優秀短距離馬 ― ハイフィールドプリンセス

最優秀長距離馬 ― キプリオス

最 優 秀 古 馬 ― バーイード

功  労  賞 ― カーステン・ラウジング氏

By David Milnes

[Racing Post 2022年11月9日「Baaeed crowned Cartier Horse of the Year and top older horse for 2022」]


上に戻る