TOPページ > 海外競馬ニュース > マジカルラグーン、エリザベス女王杯に挑戦(アイルランド・日本)[その他]
海外競馬ニュース
2022年11月10日  - No.42 - 5

マジカルラグーン、エリザベス女王杯に挑戦(アイルランド・日本)[その他]


 ジェシカ・ハリントン調教師は国際舞台ですでに積み重ねてきた華やかな経歴をさらに高めようとしている。11月13日(日)に日本で出走馬を送り出し、新しい境地を開こうとしているのだ。

 ハリントン調教師はアイルランドのクラシック競走、ロイヤルアスコット開催、そしてチェルトナムゴールドカップで勝利を挙げてきた。次の記念すべき目標は11月13日(日)に阪神競馬場で施行されるエリザベス女王杯(G1)であり、愛オークス(G1)優勝馬マジカルラグーンで挑もうとしている。

 エリザベス女王杯の1着賞金は2億8,180万円である。しかし愛オークスは欧州のボーナスレースの中に入っているので、マジカルラグーンがエリザベス女王杯で優勝すると70万ドル(約1億150万円)、2着に入ると28万ドル(約4,060万円)、3着に入ると17万5,000ドル(約2,538万円)のボーナスが付与される。

 ハリントン調教師はこう語った。「マジカルラグーンは日本に到着して、この数日間で検疫を終えました。日曜日に出走させるのを楽しみにしています。私にとって初めて日本で出走する馬です。いつもとは違う経験ですが、現地に行って彼女のレースぶりを見ることができません」。

 「日本のレースは彼女に合っていると思います。馬場も速いでしょうし。凱旋門賞ウィークエンド(ロンシャン)でとても重い馬場状態になったので、彼女を遠征させることが何となく頭にあったのです。力が必要な馬場は彼女に合わないでしょうから、エリザベス女王杯はつねに考えていたレースなのです」。

 阪神では、ハリントン厩舎に所属するシェーン・フォーリー騎手が手綱を取る。彼はこれまで冬に何度か日本に遠征して、勝利を挙げている。

 2010年と2011年にスノーフェアリーが連覇して以来、エリザベス女王杯(2200m牝馬限定)に英国とアイルランドの調教馬が参戦したことはない。マジカルラグーンのレーティングは111であり、登録馬の中で5番目に高い。秋華賞(G1)の優勝馬スタニングローズ(114)、2着馬ナミュール(113)、そしてデアリングタクト(113)が出走し、高いレベルのレースになる。

 ハリントン調教師の娘でアシスタントのケイト氏は、リブルズデールS(G2)優勝馬マジカルラグーンが日本に来てから成長していることを嬉しく思っている。

 11月7日(月)に阪神のダートコースで行われたマジカルラグーン(張月勝氏所有)の調教のあと、ケイト氏はこう語った。「彼女は今日、これまでよりも長く力強く走りました。うまい具合に気合いが入り、とても満足しています。ゲート入りも練習しましたが、いい感じでした」。

 「ゲートに行くために芝コースを歩きましたが、良い状態の芝で、速い馬場でした。アイルランドはもう少し多くの芝で覆われていますが、全体的にコースは素晴らしいコンディションだったと思います。彼女は何ごともマイペースでこなしています」。

By Mark Boylan

(1ドル=約145円)

[Racing Post 2022年11月8日「Jessica Harrington targets Japan for first time with Classic star Magical Lagoon」]


上に戻る