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2022年10月20日  - No.39 - 4

2022年の産駒報告は前年比2.2%減(アメリカ・カナダ)[生産]


 米国ジョッキークラブは10月12日、2021年のあいだに北米の種牡馬1,303頭が2万9,065頭の繁殖牝馬に種付けし、産駒報告(Live Foal Reports)によるとこれらの交配で2022年に1万8,609頭が生まれていると発表した。

 ジョッキークラブはこれまで2022年産駒報告は85~90%に達していると推定しており、昨年同時期の1万9,021頭から2.2%減少しているという。

 ジョッキークラブは10月6日までに2022年産駒報告1万8,609頭に加え、2022年出産シーズンの「産駒なしの報告(No Foal Reports 不受胎・流産・死産などにより産駒が生存していないという報告)」2,191頭も受け取っている。最終的には、2022年の登録産駒数は1万8,700頭に達すると予測されている。

 2021年の種牡馬頭数は前年同時期に報告された2020年の1,447頭から10%減少した。また、種付牝馬頭数は2020年の2万9,699頭から2.1%減少した。

 2022年産駒数の集計は、ジョッキークラブのウェブサイトで種牡馬名(アルファベット順)ごとに確認できる。[jockeyclub.com ⇒ 2022 Fact Book ⇒ Breeding Statistics]

 ヒルンデール牧場のマクリーンズミュージック(14歳 父ディストーテッドヒューマー)が前年の42頭の4倍以上となる183頭の産駒を送り出し、2022年サイアーズランキング(産駒数別)の首位に立っている。最も優秀な産駒は2021年最優秀短距離牡馬に選ばれたG1・5勝馬ジャッキーズウォリアーである。今年は現時点でG1・2勝を果たして賞金122万5,200ドル(約1億8,378万円)を獲得しており、生涯獲得賞金は277万9,164ドル(約4億1,687万円)に上る。マクリーンズミュージックは2017年プリークネスS(G1)優勝馬クラウドコンピューティングの父でもある。

 2022年に産駒数が100頭以上だった種牡馬は前年の43頭から39頭に減少した。産駒数が150頭を上回った種牡馬は、マッキンジー(174頭)、イントゥミスチーフ(172頭)、マニングス(166頭)、オーセンティック(165頭)、ヴェコマ(161頭)、オマハビーチ(157頭)、プラティカルジョーク(155頭)である。

 現役時代にG1を4勝し数百万ドルもの賞金を獲得したマッキンジー(ゲインズウェイ牧場)はファーストクロップサイアーズランキング(産駒数別)で首位に立っている。2位のオーセンティック(スペンドスリフトファーム)、3位のヴェコマ(スペンドスリフトファーム)のほか、100頭以上の産駒を送り出したファーストクロップサイアーには、インスタグランド(136頭)、インプロバブル(127頭)、サウザンドワーズ(127頭)、コンプレキシティ(126頭)、グローバルキャンペーン(126頭)、ヴォラタイル(125頭)、ゲームウイナー(121頭)、ウォーオブウィル(115頭)、ティズザロー(101頭)がいる。

 ケンタッキー州は毎年、サラブレッドの生産活動においてすべての州をリードしている。同州の繋養種牡馬は、2021年に北米の種付牝馬の57.8%に種付けしており、2022年の産駒報告の61.6%を占めている。

 2021年にケンタッキーの種牡馬207頭と繁殖牝馬1万6,796頭(前年の1万6,485頭から1.9%増)が交配し、1万1,460頭(前年の1万1,535頭から0.7%減)の産駒が報告されている。

 2021年に種付牝馬頭数でトップ10に入った州のうち4州が、前年よりも多くの産駒を送り出している。それはカリフォルニア州、オンタリオ州、オクラホマ州、インディアナ州である。

 以下の表は2022年の産駒報告でトップ10に入った州を示している(10月6日現在)。

news_2022_39_04_01_.png この統計には、北米繋養種牡馬の産駒のうち海外で生産された181頭が含まれている。海外の血統登録機関から報告されたものである。

news_2022_39_04_02_.png

 2021年種付牝馬頭数には、南半球の繁殖シーズンに合わせて19頭の北米種牡馬に種付された50頭の繁殖牝馬が含まれている。これらの繁殖牝馬はほとんどがまだ出産していない。

 例年どおり、2022年の種付牝馬頭数を記載した報告書は10月中に発表される予定である。

By Eric Mitchell
(1ドル=約150円)

[bloodhorse.com 2022年10月12日「North American Live Foal Numbers Dip 2.2% for 2022」]


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