第7回競走馬アフターケア国際フォーラム、2023年2月に開催(オーストラリア)[開催・運営]
第7回競走馬アフターケア国際フォーラム(International Forum for the Aftercare of Racehorses:IFAR)は、第39回アジア競馬会議(ARC 2023年2月14日~19日 豪州・メルボルン)に合わせて開催される。いずれのイベントも、アジア競馬連盟(ARF)とレーシングヴィクトリア(RV 第39回ARCのホスト)が主催する。
IFARはアフターケア施設への訪問を促進するほか、世界中から講演者を招いてさまざまなパネルを開催する。IFARのセッションは、(1)企業協力のための新しいモデル、(2)レースもしくはそれ以外で成功するための調教、(3)気性判別のための実用的ツールと移行トレーニングの重要性、(4)競走馬としての潜在能力の実現など、多様な論題を取り上げる。また、IFARの会議は日本中央競馬会(JRA)の援助を受ける。JRAは複数年のスポンサーシップ契約を締結してIFARの活動を支援している。
IFAR運営グループの議長を務めるダイ・アーバスノット氏はこう語った。「過去2年間、新型コロナの世界的流行により会議はバーチャルで開催されました。ふたたび顔を合わせる形で会議を開催し、馬の福祉に関する成功事例や最良の方法(ベストプラクティス)を共有するために一丸となって取組みを進められることを楽しみにしています。競走馬が競馬場を去ったときにどうなるかという問題は世界的なものであり、IFARの重要性は増すばかりです」。
ARFの事務総長であるアンドリュー・ハーディング氏はこう語った。「IFARの会議がARC の期間中にふたたび開催されることを、ARFは嬉しく思っています。ARCのプログラムのあいだにIFARを主催するのは3回目となりますが、このつながりがいかに貴重であるかは過去の例からも明らかです。競走馬の安全と福祉は現役のあいだも引退後も最も重要な課題であり、IFARは競馬関係者が国際的な規模でアフターケアの取組みを向上させる方法を学べるようにします」。
RVで第39回アジア競馬会議を担当する総括部長、カーリー・ディクソン氏はこう語った。「来年のARCのホストとして、世界中の競馬コミュニティーが引退後の競走馬の福祉へのアプローチについて学び改善し続けるための議論を主導できることを楽しみにしています。またこの機会を利用して、RVの世界をリードする馬の福祉プログラムやイニシアチブを紹介し、セカンドキャリアに向け引退競走馬をうまく再調教するためにヴィクトリア州で行われている活動を、世界中からの来訪者によりよく理解してもらう機会を提供したいと思います」。
2022年と2021年に会議がバーチャルで開催される前、第1回~4回IFARは以下の国際会議に合わせて開催された。
・ 2017年5月 パンアメリカン会議(米国・ワシントンDC)
・ 2018年5月 ARC(韓国・ソウル)
・ 2019年5月 欧州・地中海地域競馬連盟(EMHF ノルウェー・オスロ)
・ 2020年2月 ARC(南アフリカ・ ケープタウン)
アジア競馬会議(ARC)の詳細および登録方法については以下で閲覧できる。
https://arcmelbourne2023.com.
独立したフォーラムであるIFARは、さまざまな競馬国のあいだの地理的・産業的相違点を認識しつつ、世界中でサラブレッドのアフターケアを向上させるために構想されたものである。IFARはIFHA(国際競馬統括機関連盟)とともに取り組み、サラブレッドの福祉の重要性への関心を高め、生涯にわたるケアについての教育を向上し、競馬以外の馬スポーツで元競走馬への需要が高まるよう支援している。IFARの詳細については以下をご覧ください。
https://www.internationalracehorseaftercare.com
By Andrew Chesser
(関連記事)海外競馬ニュース2022年No.13「JRAとIFARがアフターケアに関するスポンサーシップ契約を締結(国際)」
[internationalracehorseaftercare.com 2022年10月18日「Seventh International Forum for the Aftercare of Racehorses to be held as part of 2023 Asian Racing Conference in Melbourne」]