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2022年07月28日  - No.27 - 1

ストラディバリウス、グッドウッドカップで善戦ししばらく現役続行(イギリス)[その他]


 人気ステイヤー、ストラディバリウス(牡8歳)はグッドウッドカップ(G1 7月26日 グッドウッド)でキプリオスの首差の2着に善戦し、"少なくともあと1走はする"予定だという。

 ストラディバリウス(ジョン&セイディ・ゴスデン厩舎)はアンドレア・アッゼニ騎手を背に健闘したが、グロリアスグッドウッド開催(7月26日~30日)の初日のグッドウッドカップで記録的な5勝目を挙げるには至らなかった。

 レース前にパフォーマンス次第ではストラディバリウスを引退させることが取り沙汰されていたが、オーナーブリーダーのビョルン・ニールセン氏はこの走りに大いに勇気づけられ、これまで3勝しているロンスデールカップ(G2ヨーク)を次の目標に定めた。

 ニールセン氏はITVでこう語った。「あのようなパフォーマンスを見ておしまいにするつもりはありません。今日もいつもどおり闘志を燃やして走ってくれました。それに調教でもまだよく走るのです。シーズンの途中でやめる意味はありませんよ。現役最強クラスのステイヤーが揃っていて、これまでにない熾烈なレースに見えました」。

 「素晴らしいパフォーマンスでした。ぜひともあと1走はさせたいと思っています。相性抜群のヨーク(ロンスデールカップ)が次の目標になりそうです。ヨークは直線が長いので、ほかの馬に閉じ込められることはなさそうです」。

 ニールセン氏は、ロンスデールカップでフランキー・デットーリ騎手がこの人気ステイヤーの鞍上に戻って来る可能性を否定しなかった。またドンカスター競馬場(アリーナレーシング社所有)で施行されるドンカスターカップ(G2)の賞金についての批判も行った。

 8月9日のドンカスターカップの総賞金は13万ポンド(約2,145万円)であり、8月19日のロンスデールカップの総賞金は25万ポンド(約4,125万円)である。

 ニールセン氏はこう続けた。「フランキーはヨークでストラディバリウスにうまく騎乗してきましたが、ふたたび鞍上を務めるかどうかは分かりません。まだジョンやセイディと話し合っていないのです。フランキーは長年ストラディバリウスに乗ってきたのに、レース前にアンドレアにはっきりと幸運を祈ってくれたのは立派でした」。

 「ストラディバリウスがヨークに行く可能性は高いですね。ドンカスターはあまりに少ない賞金なので、行くかどうか分かりません。賞金を引き上げることを考えてくれれば、行くかもしれないですけどね」。

 ストラディバリウスは道中順調に走り直線に入ったが、残り4ハロン(約800m)の地点で外側からホリー・ドイル騎手を背に追い上げてきたトゥルーシャンとぶつかり、アッゼニ騎手は抜け出すためにコースの内側に進路を取らざるをえなかった。

 ニールセン氏はこう語った。「ストラディバリウスの走りっぷりに満足しています。残り½ハロン(約100m)で先頭に立ったと思ったのですが、見ていた角度からそれは断言でしません。先頭の2頭はずいぶんと横に広がっていたので、その時点でストラディバリウスに十分な競争心があったのかどうかは分かりません。もし並んでいたのなら、また別の展開になっていたかもしれません」。

 「キプリオスを徹底的に追ってスピードを発揮させられると思っていたがトゥルーシャンとぶつかり内側を走らざるをえなかったと、アンドレアは言っていました」。

 アッゼニ騎手はストラディバリウスが王者然としてゴールしたと感じており、立派な走りっぷりだったと確信していた。

 「また勇気ある走りを見せてくれました。レースはとてもスムーズに展開し、順調なペースで進んでいました。残り4ハロンでトゥルーシャンに寄ってこられましたが、ゴールまでまだ距離があったので、早めに抜け出したくなかったのです」。

 「離れたところから勝馬に挑戦しに行ったのですが、彼は王者のように決勝線まで走り切りました」。

 ストラディバリウスは通算成績35戦20勝で重賞18勝を挙げており、ゴスデン厩舎のボスである。ジョン・ゴスデン調教師はストラディバリウスが闘志を保っていると確信している。

 そしてレーシングTVでこう語った。「素晴らしいレースをしましたね。唯一いらいらした点は、最後に内側に向かって単独で走らなければならなかったことでした。彼の年齢からするとほかの馬と近くで競い合ったほうが良かったのでしょう。それにしても見事な走りっぷりでした」。

 「機嫌よくレースや調教に取り組んでいるかぎり、やめてしまう理由はないでしょう。8歳ですが競走生活を楽しんでいます。数日のうちにレース後の彼の様子をニールセン氏に伝えるでしょう」。

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By Jack Haynes

[Racing Post 2022年7月26日「'We're not saying goodbye after that' - retirement ruled out for Stradivarius」]


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