TOPページ > 海外競馬ニュース > ウォルヴァーハンプトン競馬場の100馬房建設計画にゴーサイン(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2022年05月26日  - No.18 - 2

ウォルヴァーハンプトン競馬場の100馬房建設計画にゴーサイン(イギリス)[開催・運営]


 オールウェザーのウォルヴァーハンプトン競馬場に調教施設を設置することを目的とする100馬房の建設計画にゴーサインが出された。

 5月中旬、アメリカ式の厩舎棟4棟と32人収容のスタッフ用宿泊施設が市議会により認可された。建設予定地は、グランドスタンドの南西に位置し競馬場に近接した未開発地である。

 この施設には馬具置場、乾草・飼料の倉庫、小さな事務所も含まれる予定である。また自動車20台と馬運車4台を収容できる駐車場も建設される。

 5月12日にウォルヴァーハンプトン市議会が出した認可では、この提案は雇用を創出し、"競馬場の将来を維持するのに寄与する"と説明されていた。

 ウォルヴァーハンプトン競馬場のオーナー、アリーナレーシング社(ARC)は声明を発表し、この申請により将来の開発について"いくつかの選択肢"を検討する機会を得たとしている。本紙(レーシングポスト紙)は工事期間について質問したが、回答は得られなかった。

 2022年に英国で入場者数が減少しているという現状において、ウォルヴァーハンプトンも最も成績の悪い競馬場の1つである。チェルトナムフェスティバルの週のあいだの開催日の入場者数130人は、今年の英国最少入場者数の1つとなり、35開催日のうち観客数が1,000人以上だったのはわずか4開催日だけだった。うち9開催日の入場者数は250人を下回った。

 ARCの広報担当者は、「ウォルヴァーハンプトン市議会が計画申請を承認してくれたことに感謝しています。長期的に見たとき、ウォルヴァーハンプトンの競馬施設の開発についてさまざまな選択肢を検討する機会を与えてくれることになるでしょう」と語った。

 米国では競馬場に調教施設が設置されていることは一般的だ。キーンランド競馬場(ケンタッキー州レキシントン)では1,000頭近く、ケンタッキーダービーの開催地であるチャーチルダウンズ競馬場(ケンタッキー州ルイビル)では700頭が調教されていると言われている。

By James Stevens

[Racing Post 2022年5月19日「Arc granted planning permission for 100 new training stables at Wolverhampton」]

上に戻る