多様性と包容性を高めるためのeラーニング課目を開設(イギリス)[開催・運営]
英国競馬界は業界初の多様性と包容性(ダイバーシティ&インクルージョン)についてのeラーニング課目を公開した。併せて、独立競馬場6場、ゴドルフィン、負傷騎手基金(IJF)を含む13組織が新たに競馬界全体の多様性と包容性を高めるためのコミットメントに署名したことも発表した。
多様性と包容性についての認識と理解を深めるためのプラットフォームとなるこのeラーニング課目は、英国競馬界のオンライン学習・養成基盤である「racing2Learn.com」に開設される。この課目は、オンライン学習基盤で一番人気ある自主プログラム「LGBT+についての認識」の課目と並んで収められている。
競馬における多様性促進グループ(Diversity in Racing Steering Group)の議長であるスザンナ・ギル氏は、「調教の現場から競馬の指導者層にいたるまで、ダイバーシティ&インクルージョンについてもっと学びたいという意欲が高まっているのを目の当たりにしています。このeラーニング課目が立ち上げられて、競馬界にいるすべての人々が知識を深めてより包容的な競馬界を作りだすのに役立てればとても嬉しいです」と語った。
ギル氏はまた、アスコット・チェスター・グッドウッド・ニューベリー・ヨーク・エアの各競馬場がコミットメントの正式な支持を決定したことを歓迎した。このコミットメントの署名者は、幹部および役員会レベルの両方で多様性と包容性をリードすることを誓うことになる。
新たに支持を表明した組織の1つ、ゴドルフィンで人事部長を務めるルーシー・アットウッド氏はこう語った。「ゴドルフィンは競馬界の多様性と包容性を高めるためのコミットメントに署名することを誇りに思います。すでに開始しているこの素晴らしい取組みに貢献できることを楽しみにしています」。
「競馬界は万人のためのスポーツと見なされるべきです。そして業界のリーダーとして自らの組織内で説明責任を果たすだけでなく、英国競馬を永続させていくために私たち全員が進歩を続けることが極めて重要なのです」。
「また、この新しいeラーニング課目の開設を歓迎します。ゴドルフィンの全員に修了するよう奨励するつもりです」。
By Lee Mottershead
(関連記事)海外競馬情報 2021年No.5「英国競馬界の多様性と包括性を向上させるコミットメント(イギリス)」
[Racing Post 2022年5月1日「Godolphin, Ascot and York among new signatories to industry diversity commitment」]