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2021年12月02日  - No.45 - 1

2022年賞金総額が最高水準に回復(フランス)[開催・運営]


 フランスギャロ(France Galop)はPMU(フランス場外馬券発売公社)からの収入が健全だと見込まれていることを背景に、来年の賞金総額を3,000万ユーロ(約39億円)増額して2億7,800万ユーロ(約361億4,000万円)に引き上げる。

 2020年の賞金総額は新型コロナの世界的流行による経済的影響のため、2019年の2億5,800万ユーロ(約335億4,000万円)から2億4,800万ユーロ(約322億4,000万円)に減少していた。2021年になっても新型コロナの影響は続いており、外出禁止令が出されたり、PMUの店舗の閉鎖が余儀なくされたりしている。

 しかし発売金が著しく回復したことを受けて、賞金総額は2017年に提供された2億7,800万ユーロ(約361億4,000万円)という記録的な水準に戻るだろう。

 世界第3位のプール賭事サービスであるPMUは昨年、フランスギャロとルトロ(Le Trot フランス速歩競走協会)に対する拠出額8億500万ユーロ(約1,046億5,000万円)を予算に計上したが、それは7億4,000万ユーロ(約962億円)に削減された。来年の拠出額は2015年以来の最高レベルとなる8億2,000万ユーロ(約1,066億円)に引き上げられ、2019年よりも6,000万ユーロ(約78億円)上回る。

 フランスギャロは2021年の水準についてこう述べた。「2021年の賞金総額の低下が食い止められたのは、PMU店舗が再オープンされてから馬券購入活動が順調に回復した結果であり、PMUとフランスギャロが経費削減のために絶え間ない努力をした結果です」。

 11月22日のフランスギャロの取締役会で議論されたこの計画は12月13日に正式に承認される予定である。パンデミックによるさらなる財政的な混乱は、この計画では考慮されていない。

 BHA(英国競馬統括機構)のCEOジュリー・ハリントン氏は10月、英国の2022年の賞金総額が1億5,000万ポンド(約225億円)程度に達することを望んでいると述べた。新型コロナの世界的流行の影響で、2020年の賞金レベルは9,400万ポンド(約141億円)にまで落ち込んでいた。

By Jonathan Harding

(1ユーロ=約130円、1ポンド=約150円)

[Racing Post 2021年11月23日「Prize-money to return to record levels next year following PMU success」]

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