サウジカップ、G1に昇格(国際)[開催・運営]
国際競馬統括機関連盟(IFHA)の発表によると、国際競走の重賞格付けを管理する組織はサウジアラビアをパートII国に昇格させ、サウジカップをG1競走にした。
国際格付番組企画諮問委員会(IRPAC)による変更は、10月4日のIFHA執行協議会の総会で共有された。
パートII国で施行されるレースの重賞格付けは"参考程度"と考えられ国際的には認められていないが、特定のレースはパートI格付けに引き上げられ国際的な評価を得られる。2020年に開始された総賞金2,000万ドル(約22億円)のサウジカップはそのようなレースだった。そして来年の2月26日にキングアブドゥルアジーズ競馬場で開催される際にはG1になる。このダート1,800mのレースは、第1回目はマキシマムセキュリティが優勝し、今年初めの第2回目はミシュリフが優勝した。
以下のサウジカップの前座レースもG3に昇格した。
また、IRPACはバーレーンもパートII国に昇格させ、アルメタークカップ、国王陛下カップ、皇太子殿下カップがブラックタイプ競走として国際的に認められることになる。また、バーレーンインターナショナルトロフィーもG3に昇格した。
IFHA総会は、ルイ・ロマネ氏の後任として新会長に就任したウィンフリード・エンゲルブレヒト-ブレスケス氏により進行された。1994年の設立以来、IFHAの会長を務めてきたロマネ氏は、現在名誉会長を務めている。また、ジェームズ・ギャグリアーノ氏、ブライアン・カヴァナー氏、後藤正幸氏、オラシオ・エスポシート氏が3年間の任期で副会長に就任した。
その他、執行協議会では以下の議題が取り上げられた。
・ ニュージーランドサラブレッドレーシング(NZTR)の理事であるブルース・シャーウィン氏と欧州・地中海競馬連盟(EMHF)の事務総長であるポール・カーン博士を、執行協議会の"競馬新興国 "を代表するローテーションメンバーに任命することを承認した。
・ 財務委員会の委員長および委員会メンバーを承認した。ウッドバインのジム・ローソン氏が委員長を務め、委員会には南米競馬機構(Organización Latinoamericana de Fomento del Pura Sangre de Carrera:OSAF)のCEOオスカー・ベルトレッティ(Oscar Bertoletti)氏、フランスギャロのCEOオリヴィエ・ドロワ氏、ホースレーシングアイルランド(HRI)のCEOスザンヌ・イーデ(Suzanne Eade)氏、レーシングオーストラリアの理事グレッグ・ニコルズ氏が含まれる。
・ ガバナンス委員会はBHA(英国競馬統括機構)のCEOジュリー・ハリントン氏が委員長を務め、委員会メンバーは後日発表される。
・ オリヴィエ・ドロワ氏は新設の商業・マーケティング委員会の委員長を務め、委員会メンバーは後日発表される。
・ アンドリュー・ハーディング氏は引き続きIFHA事務局の専務理事を務める。事務局には米国ジョッキークラブの登録部マネージャーで以前IFHA事務局長を務めたアンドリュー・チェッサー(Andrew Chesser)氏、香港ジョッキークラブ(HKJC)の国際・競馬規制担当エグゼクティブマネージャーで以前IFHAの技術アドバイザーを務めたジェームズ・オギルビー(James Ogilvy)氏、フランスギャロの競走担当マネージングディレクターのアンリ・プレ氏が参加する。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2021年10月5日「Saudi Cup Elevated to Group 1 Status」]