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2021年09月22日  - No.35 - 2

グラファール調教師、アガ・カーン殿下の主要トレーナーへ(フランス)[その他]


 フランシス・グラファール調教師(44歳)は、2021年末に引退するアラン・ド・ロワイエ-デュプレ調教師の後任となることが発表されたことを受け、アガ・カーン殿下のフランスにおける主要トレーナーという新たな役割を"大変な名誉"と言い表した。

 グラファール調教師は、シャンティイにあるアガ・カーン殿下のエーグルモン調教場で馬を管理することになる。ただしロワイエ-デュプレ調教師が在任中に行っていたように、自らの厩舎の運営も継続する。

 グラファール調教師は1月1日に主要トレーナーの役割を正式に受け継ぐことになっており、「私にとって大変な名誉であり、この新たな挑戦に興奮しており、やる気に満ちています」と述べた。

 グラファール調教師はゴドルフィン・フライングスタート(モハメド殿下が創設した人材育成プログラム)を修了し、ダーレーのレーシングオフィスに4年間勤務した。そして2008年にロワイエ-デュプレ調教師のアシスタントとなった。

 来月には2011年10月に調教師免許を取得してから10年目を迎える。初勝利は、免許取得後まもない2012年1月だった。

 グラファール調教師は、フランスの調教師界の頂点を目指してめきめき頭角を現してきた。2015年パリ大賞(G1)をイラプトで制してG1初勝利を決めて以来、バティール、チャンネル、ウォッチミー、インスウープ、ウディッド、ザレヴェナントで数々のG1優勝を収めてきた。

 グラファール調教師は2019年にはアガ・カーン殿下生産の1歳馬を初めて預かっており、ロワイエ-デュプレ調教師の管理馬も引き継ぐことになるだろう。ロワイエ-デュプレ調教師はフランスの地方でアガ・カーン殿下の所有馬の調教を始め、フランソワ・マテ調教師が亡くなった1983年にエーグルモン調教場での活動を引き継いだ。

 それ以降、ロワイエ-デュプレ調教師はアガ・カーン殿下の所有馬でG1競走を77勝している。2003年にはダラカニで凱旋門賞(G1)を制し、その5年後には傑出した無敗牝馬ザルカヴァで同じレースを制した。

 ロワイエ-デュプレ調教師のエーグルモン調教場での38年間の功績には、ギニー競走(G1)7勝、ヴェルメイユ賞(G1)7勝、仏オークス(G1 ディアヌ賞)6勝、サンタラリー賞(G1)6勝、仏ダービー(G1 ジョッケクルブ賞)5勝が含まれる。

 アガ・カーン殿下の長年の協力者であるジャン-クロード・ルジェ調教師やミケル・デルザングル調教師も引き続き、殿下の所有馬を管理する。

By Scott Burton

[Racing Post 2021年9月16日「Francis Graffard to succeed Royer-Dupre as Aga Khan's principal trainer」]

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