TOPページ > 海外競馬ニュース > 日本で供用されていたケイムホームが22歳で死亡(アメリカ・日本)[生産]
海外競馬ニュース
2021年07月15日  - No.26 - 4

日本で供用されていたケイムホームが22歳で死亡(アメリカ・日本)[生産]


 競走馬としてG1・3勝を果たし、種牡馬としてケンタッキーと日本で供用されたケイムホーム(22歳 父ゴーンウエスト)は、疝痛により7月8日に死んだ。

 ケイムホームはケンタッキー州で故ジョン・A・トファン氏とトゥルーディ・マキャフェリー氏により生産された。母はナイスアッセイ(父クレバートリック)である。ケイムホームは3回セリに上場されたがいずれも最低落札価格に到達しなかった。1999年キーンランド11月繁殖セールで65万ドル(約7,150万円)、2000年キーンランド9月1歳セールで30万ドル(約3,300万円)、そして2001年バレッツ3月2歳セレクトトレーニングセールで14万5,000ドル(約1,595万円)の値がついたが、すべて主取りとなったのだ。

 パコ・ゴンザレス調教師に預託されたケイムホームは、トファン氏とマキャフェリー氏の名義でデビューして勝利を挙げ、2戦目の2001年ハリウッドジュベナイルチャンピオンシップS(G3 ハリウッドパーク)と3戦目のホープフルS(G1 サラトガ)も制して3連勝を達成した。

 その後の競走生活において、W・S・ファリッシュ氏とジョン・B・グッドマン氏が馬主に加わった。ケイムホームは2001年BCジュベナイル(G1)では7着に終わったが、その後は立直りを見せて2002年のサンビセンテS(G2)、サンラファエルS(G2)、サンタアニタダービー(G1)で3連勝を果たした。ケンタッキーダービー(G1)ではウォーエンブレムの6着に敗れたが、同世代を相手にアファームドH(G3)とスワップスS(G2)を制し、古馬を相手にパシフィッククラシックS(G1)で優勝し、再び3連勝を達成した。

 競走生活のハイライトとなったこのパシフィッククラシックS(約2000m)で、ケイムホームはオッズ11倍で臨んだが、内に4頭を見ながら最終コーナーを回り、ウォーエンブレム、プレザントリーパーフェクト、ミルウォーキーブルーなどを撃退し、¾馬身差の勝利をマークした。だが次走のBCクラシック(G1 アーリントン)で12頭中10着に敗れ、そのキャリアは終了した。通算成績は12戦9勝(うちステークス競走8勝)、獲得賞金は183万5,940ドル(約2億195万円)。

 ケイムホームはまずレーンズエンドで種牡馬入りし、2003年から2007年までそこで供用された。その後日本に輸出され、2008年からJBBA静内種馬場、2018年からJBBA九州種馬場で供用された。

 最も優秀なケイムホーム産駒は2019年のフェブラリーS(G1)優勝馬インティである。インティはケイムホームにとってこれまでで唯一のG1優勝馬であり、直近ではかしわ記念(Jpn1 船橋 5月5日)に出走し3着となった。米国では11頭のステークス勝馬を送り出しており、その中には唯一の重賞勝馬である2008年ラハブラS(芝G3)優勝馬パッション(Passion)が含まれる。7月8日までにケイムホームが世界中で送り出している勝馬は491頭である。

By Claire Crosby

(1ドル=約110円)

[bloodhorse.com 2021年7月9日「Came Home Dies at 22 in Japan」]

上に戻る