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2021年07月15日  - No.26 - 3

シャーガーカップ、国際間移動の難しさから欧州に集中して開催(イギリス)[開催・運営]


 8月にアスコットで開催されるシャーガーカップは、長距離旅行が複雑な状況であるために、新たな様相を呈することになる。

 昨年中止になった"騎手によるチーム対抗戦"は伝統的に、イギリス・アイルランド選抜/ヨーロッパ選抜/世界選抜/女性騎手選抜の4つのチームで構成されている。女性騎手選抜のチーム名は今年、「ガールズ」から「レディーズ」に改名される。

 しかし国際間移動の複雑な状況を考慮して、イギリスとアイルランドは2011年以来、2つのチームに分けられる。女性騎手選抜は引き続き存在し、世界選抜(Rest of the World)はヨーロッパ選抜に組み込まれ、欧州を拠点とする騎手で構成されるようだ。

 アスコット競馬場の競走・広報担当理事のニック・スミス氏はこう語った。「国際間移動はまだ複雑な状況なので、少し異なるシャーガーカップとなるでしょうし、背に腹は代えられません。今年のF1オーストラリアGPがキャンセルされたことを見れば、プロスポーツ選手の海外渡航がいかに複雑であるかが分かるでしょう」。

 「8月に英国でどのような措置が取られているかとは別に、招待したいと思っている騎手の国でどのような検疫が行われているか実際には分かりません。今年は大陸間にまたがるイベントという特徴を少しだけ弱めて欧州に集中するのが賢明なようです。昨シーズンに中止となったイベントを復活させることが重要だったのです」。

 また女性騎手選抜のチーム名変更を決定したことについて、スミス氏は「一般の人々は"ガールズという名称になじみがあったと言ってもいいかもしれませんが、適切な表現ではないので"レディーズ"と呼ぶことにしました」と付言した。

 このチームには、ヘイリー・ターナー騎手が参加することが決定している。同騎手はシャーガーカップに13回参加して8勝を挙げていることで、このイベントのリーディングジョッキーとなっている。他のチームの構成はまだ発表されていない。

 ターナー騎手はこう語った。「シャーガーカップが間近に迫っているのでワクワクしています。1年で最も好きな日のひとつです。女性選抜チームはいつも強くて、応援してくれるファンがたくさんいます。楽しいものになるでしょう」。

 シャーガーカップに出場する騎手は例年通りチームカラーの勝負服で騎乗し、12人の騎手は1日中変更することなく、それぞれ異なる色のキャップをかぶる。

By Jonathan Harding

 (関連記事)海外競馬ニュース 2020年No.22「2020年シャーガーカップは中止(イギリス)

[Racing Post 2021年7月6日「New look for Ascot's Shergar Cup due to restrictions on international travel」]


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