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海外競馬ニュース
2021年04月08日  - No.13 - 2

入着馬への賞金配分が増加(イギリス)[開催・運営]


 馬主協会(ROA)が賞金体系の変更を承認したことにより、3月27日(土)から英国における重賞以外のレースの入着馬への賞金配分が増加する。

 これにより、2着馬は優勝賞金のおよそ半分、3着馬は2着賞金の半分、4着馬は3着賞金の半分を受け取ることになる。

 現在のBHA(英国競馬統括機構)のルールでは、2着馬の関係者は通常総賞金の16〜17%を受け取っているが、これが約25〜26%に増加する。3着馬はこれまで8%を受け取っていたが13%に増加し、4着馬はこれまでの4%から5%に増加する。

 4着よりも下位の馬が受け取ることができるのは、通常障害競走で350ポンド(約5万2,500円)、平地競走で300ポンド(約4万5,000円)とされている出走手当である。

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 まず競馬界全体の賞金配分の見直しが実施された。この変更により、従来優勝賞金に充てられていた年間750万ポンド(約11億2,500万円)を入着馬が追加的に獲得することになった。この動きは、競馬界の草の根レベルへの支援を強化することを目的としている。

 騎手への進上金の割合は変わらないが、馬主・調教師・厩務員への賞金配分には変更が加えられるだろう。この変更は、ホースメングループ(Horsemen's Group)により合意され、BHA理事会の承認を得たうえで、3月27日に発効する。

 ROAのCEOチャーリー・リヴァートン氏はこう語った。「馬主と競馬界にとって、賞金は長年にわたる大きな課題です。馬主からのフィードバックと協議を経て、今回の変更が実行されています。新型コロナウイルスの感染拡大が競馬界に影響を与える中、ROAは業界関係者と協力して馬主の維持と勧誘に努めており、賞金配分の改定はそのための重要な要素です」。

 「賞金の分配は、制度の複雑さや全体としてのレベルのいずれにせよ、馬主にとって常に不満の種でした。今回の変更は、馬主が求める明快さと公平を実現するものです。簡単に言えば、より多くの馬主が、より大きいシェアの賞金を獲得できるようになったということです。これにより競馬界全体の収入が増加し、中間レベル以下へ提供される資金が強化されるでしょう」。

By James Stevens

(1ポンド=約150円)

[Racing Post 2021年3月25日「Prize-money distribution change will come into force on Saturday」]


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