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2021年03月25日  - No.11 - 5

ダービー最有力馬ライフイズグッド、後肢の怪我のため戦線離脱(アメリカ)[その他]


 ライフイズグッド(Life Is Good)は3月20日の調教後に後肢の怪我が発覚したことで、三冠競走を回避することを余儀なくされた。XBTVのリポーター、ミリー・ボール氏のツイートによれば、同馬は3月26日に左後肢の球節にある小骨片を摘出するための手術を受ける。

 このツイートでは、ボブ・バファート調教師が「ライフイズグッドの左後肢の球節にはとても小さい骨片があります。ラリー・ブラムラージ博士が3月26日、ルード&リドル馬診療所(ケンタッキー州)で手術を行います」と述べたことが伝えられている。

 同調教師はサラブレッドL.A.ラジオにおいて、ライフイズグッドが三冠競走を回避することについてこう語っている。「毎日調教師として活動していると、そのようなことが起こる可能性は常にあります。ライフイズグッドは調教でそれ以上ないと言って良いくらい美しい走りをしていました。それはいつものような悠々とした走行でした。まさに駿足です。彼が馬房に戻ってきて、乗り手は爽快な気分だと言いました。ところが午前中のうちに、突如としてライフイズグッドが後肢に何か問題を抱えていることが分かりました」。

 「彼が不自然な歩様で2~3歩あるいたとき、後肢に何かが生じたことに気づきました。彼は元気になって戻ってくるでしょう。それほど深刻なことではありませんが、しばらく休養させなければならないのは残念なことです。彼をふたたびケンタッキーに連れて行き、さらに検査を受けさせようと思っています。相談したすべての人々の意見を考慮した結果、私たちは2ヵ月休養させなければならないと話しています。そのため、三冠競走はすべてあきらめなければなりません」。

 またバファート調教師は、「ライフイズグッドは11月のブリーダーズカップ開催(デルマー)に間に合うように復帰できると考えますか?」と聞かれて、ためらわずに「ブリーダーズカップに参戦する準備は確実にできているでしょう」と答えた。

 ウィンスターファームとチャイナホースクラブが所有するライフイズグッド(父イントゥミスチーフ)は、これまで3戦3勝の無敗である。昨年11月にデルマーでのデビュー戦を勝利で飾り、今年の初戦であるシャムS(G3 1月2日 サンタアニタ)でも優勝し、サンフェリペS(G2 3月6日 サンタアニタ)では8馬身差の圧勝を果たした。

 バファート調教師はライフイズグッドを、ケンタッキーダービー(G1 5月1日)の最後のステップレースとしてサンタアニタダービー(G1 4月3日)に出走させようとしていた。同馬がサンタアニタダービーを回避することになった今、バファート調教師はサンフェリペSの2着馬でロバートBルイスS(G3 1月30日)優勝馬のメディナスピリット(Medina Spirit)を同レースに出走させることを計画している。また、デビュー2戦目の約1200mのレースで初勝利を挙げたディファンディッド(Defunded)も出走するかもしれない。

 サンタアニタダービーには、バファート厩舎以外ではロンバウアー(Rombauer)が出走登録している。

 マイケル・マッカーシー調教師はNYRA(ニューヨーク競馬協会)のメディア担当に対し、「ロンバウアー(父トワーリングキャンディ)をウッドメモリアルS(G2 4月3日 アケダクト)のためにニューヨークに遠征させずに、地元の南カリフォルニアにとどめようと思っています」と述べた。ライフイズグッドの回避により、ウッドメモリアルSと同じ日に施行されるサンタアニタダービーがより魅力的な選択肢となったようだ。

 同調教師は、「ウッドメモリアルSは第2希望だと言えます。私たちはサンタアニタダービーがどのような展開になるのかチェックしようと思います。どちらのレースもクラシック戦線に影響をもたらしますが、地元のレースに出走させることにいっそう魅力を感じています」と語った。

 ロンバウアーは2歳シーズンにアメリカンファラオS(G1 サンタアニタ)で2着となり、直近では2月13日のエルカミーノリアルダービー(L ゴールデンゲートフィールズ タペタ馬場)で優勝している。

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2021年3月21日「Life Is Good to Have Surgery for Ankle Chip」]


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