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2021年01月14日  - No.1 - 4

クールモアの種牡馬ゾファニーが13歳で死亡(アイルランド)[生産]


 現役時代にG1を制し、種牡馬として昨年のナショナルS(G1)優勝馬サンダームーンを送り出したゾファニー(13歳 父ダンシリ)は肝不全を患い、安楽死措置が取られた。

 ゾファニーは2歳でフェニックスS(G1)を制し、3歳でセントジェームズパレスS(G1 ロイヤルアスコット開催)において偉大なフランケルの¾馬身差の2着となった。種牡馬としてはこれまで、重賞勝馬20頭とリステッド勝馬18頭を送り出している。

 同馬は今年、クールモアで供用10年目を迎えようとしていた。クールモアのデヴィッド・オローリン氏は「ゾファニーはよく働く偉大な馬でした。私たちは大きな喪失感を覚えるでしょう」と述べた。

 ゾファニーは種付料が7,500ユーロ(約79万円)とされた初年度からロイヤルアスコット開催の優勝馬を3頭も送り出した。それは、ノーフォークS(G2)優勝馬ウォータールーブリッジ(Waterloo Bridge)、アルバニーS(G3)優勝馬イリュミネイト(Illuminate)、ウィンザーキャッスルS(L)優勝馬ワシントンディーシー(Washington DC)である。

 また、G1馬を3頭送り出している。それはマルセルブーサック賞(G1)を制したアルビーニャ、伊ジョッキークラブ大賞(当時G1)を制したベンチュラストーム、そして2020年ナショナルSを制して今年の英2000ギニー(G1)の有力馬と見られているサンダームーンである。

 ゾファニーは昨年、ネース競馬場のG3を制してBCジュベナイルフィリーズ(G1)で2着となったマザーアース(Mother Earth)、マーブルヒルS(G3)を制したミノーン(Minaun)も送り出している。

 タタソールズ社10月1歳セール・ブック1にクルームハウススタッドにより上場されたゾファニーは、クールモアにより22万ギニー(約3,234万円)で落札された。そしてエイダン・オブライエン調教師に管理され、13戦5勝を果たした。

 2歳でデビューして2連勝を果たし、ゴールデンフリースS(L レパーズタウン)とタイロスS(G3 レパーズタウン)を制した後にフェニックスS(G1 カラ)を制した。

 ゾファニーは3歳シーズンに勝利を挙げられなかったが、セントジェームズパレスSでは終盤に追い込み、フランケルを最も脅かした存在になった。またジャンプラ賞(G1)でも2着を確保した。

 ゾファニーは2016年に自己最高の種付料4万5,000ユーロ(約562万円)で供用され、2021年シーズンは2万ユーロ(約250万円)で供用される予定だった。2020年に購買された1歳のゾファニー産駒の中で最高価格がついたのは、Cnファームのジェームズ・クロニー(James Cloney)氏が生産した牝駒であり、M・V・マグニア氏が58万ギニー(約8,526万円)で購買した。

By Kitty Trice

(1ポンド=約140円、1ユーロ=約125円)

[Racing Post 2021年1月8日「'He'll be a big loss' - Coolmore's Zoffany euthanised due to liver failure at 13」]

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