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2020年02月27日  - No.8 - 4

アイルランド・サラブレッド福祉協議会が結成される(アイルランド)[開催・運営]


 ホースレーシングアイルランド(Horse Racing Ireland: HRI)のジョン・オズボーン(John Osborne)氏は、新たなアイルランド・サラブレッド福祉協議会(Irish Thoroughbred Welfare Council:ITWC)は現在競馬産業で働く人々を批判するために結成されたわけではないと述べ、アイルランドの現役競走馬の福祉水準はかなり高いと強調した。

馬の福祉に関するアドバイスを行うITWCは8人のメンバーで構成され、以下の人々が含まれている。

・ ジョン・オズボーン氏[HRIの馬福祉・ブラッドストック担当理事]

・ ダーモット・ウェルド(Dermot Weld)氏[調教師代表]

・ カレン・ウォルシュ(Caren Walsh)氏[馬主代表。HRI理事会メンバー]

・ デス・レドゥン(Des Leadon)氏[生産者代表]

・ リン・ヒルヤー(Lynn Hillyer)博士[アイルランド競馬監理委員会(Irish Horseracing Regulatory Board)の最高獣医責任者兼アンチドーピング担当主任]

・ アリソン・ハンロン(Alison Hanlon)准教授[ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)獣医学部]

 オズボーン氏はこう述べた。「馬の福祉について時折見落としがちなことは、アイルランドのサラブレッド産業にはすでに高い福祉水準が設けられていて、とりわけ現役競走馬の福祉水準はかなり高いものとなっていることです」。

 「毎日つきっきりで馬の世話をしている人々は、批判的な意見を出すためにこのような協議会を結成したと見なしがちですが、それは事実と違います。私たちは競馬産業で働く人々を信頼しており、何事もうまくいっていると考えています」。

 同氏は改善を望む分野についてこう語った。「トレーサビリティー(追跡可能性)が適切な家畜管理システムの基礎となっています。トレーサビリティーとは3つの事柄を可能にしなければなりません。つまり『そのサラブレッドが生存していることの把握』、『そのサラブレッドの所在を知ること』、『誰がそのサラブレッドの責任者かを知ること』です」。

 「アイルランドのサラブレッドのトレーサビリティーは完璧ではありません。改善したいと考えています。それは、短期間で改善できることの1つです。私たちは求められる福祉水準のチェックリストの草案も作ります。その福祉水準に全員が合意しないとなれば、私は驚き失望するでしょう」。

By David Jennings

[Racing Post 2020年2月24日「HRI director Osborne stresses high welfare standards following launch of council」]


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