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2020年02月13日  - No.6 - 1

サウジカップ開催日にG1馬21頭が出走予定(サウジアラビア)[開催・運営]


 サウジカップが開催される週末(2月28日&29日)は、サウジアラビア競馬の目覚ましい発展を示すことだろう。世界最高の総賞金2,000万ドル(約22億円)を誇る第1回サウジカップ(ダート1800m)が施行される2月29日には、賞金総額2,920万ドル(約32億1,200万円)が提供される。

 その舞台となるキングアブドゥルアジーズ競馬場(首都リヤド)にはこの日、海外8ヵ国から66頭が出走予定で、そのうち21頭がG1馬である(これらの馬は合計でG1・32勝を挙げている)。

 サウジアラビア・ジョッキークラブ(Jockey Club of Saudi Arabia)の会長であるバンダル・ビン・カリド・アル・ファイサル殿下(Prince Bandar bin Khalid Al Faisal)は2月5日、サウジカップ開催日の出走馬リストを発表した。同殿下はリヤド馬術クラブ(Equestrian Club of Riyadh)のクラブハウスで行われた記者会見で、この祭典が大いに支持されていることに満足していると述べた。

 サウジカップには、ファイサル・ビン・カリド・ビン・アブドゥルアジーズ殿下(Prince Faisal bin Khalid bin Abdulaziz)が所有する1月のペガサスワールドカップ(G1)優勝馬ムーチョグスト(Mucho Gusto ボブ・バファート厩舎)が出走予定。同馬が立ち向かうのは、同厩舎のG1馬マッキンジー(McKinzie)、昨年北米3歳馬として最高のレーティングを獲得したマキシマムセキュリティ(Maximum Security ジェイソン・サーヴィス厩舎)、重賞12勝のミッドナイトビズー(Midnight Bisou スティーブ・アスムッセン厩舎)である。

 しかし、米国の強豪馬の独擅場ではない。世界を舞台に活躍する牝馬マジックワンド(Magic Wand エイダン・オブライエン厩舎)がこのレースに挑戦する予定だ。また、日本のダート界の傑出馬であるクリソベリルとゴールドドリーム、ドイツ・英国・豪州・ドバイでG1を制しているベンバトル(Benbatl サイード・ビン・スルール厩舎)も参戦予定である。

 サウジカップ開催日では世界最高級の馬が目白押しである。英国と故郷の日本でG1を制しているディアドラは、総賞金100万ドル(約1億1,000万円)のネオムターフカップ(芝2100m)の出走予定馬の中で最も有名だ。

 米国の2頭のトップスプリンター、G1・4勝馬インペリアルヒント(Imperial Hint ルイス・カルバハル厩舎)とBCスプリント2着馬シャンスロット(Shancelot ホルヘ・ナヴァロ厩舎)は、総賞金150万ドル(約1億6,500万円)のサウディアスプリント(ダート1200m)で接戦を繰り広げるだろう。

 2018年メルボルンカップ(G1)優勝馬クロスカウンター(Cross Counter チャーリー・アップルビー厩舎)は、英ダービー(G1)・ゴールドカップ(G1)・グッドウッドカップ(G1)で2着となり堅実なキャリアを積むディーエックスビー(Dee Ex Bee)とともに、総賞金250万ドル(約2億7,500万円)のロンジンターフH(芝3000m)でトップハンデを背負うことになる。これらの馬の負担重量はフランスのG1馬コールザウィンド(Call The Wind フレディ・ヘッド厩舎)よりも1.5kg重い。

 記者会見では、サウジカップが開催される週末の2社のプラティナムパートナーが発表された。それは、公式タイムキーパーでロンジンターフHのスポンサーであるロンジン社と、公式航空会社でサウディアスプリントのスポンサーであるサウジアラビア航空である。

 バンダル殿下はこう語った。「サウジカップの創設は、サウジアラビア競馬史において重要な瞬間です。世界の競馬コミュニティーがこれほど熱狂して私たちの新たなコンセプトを受け入れていることに、感謝しています。世界で実績のある数々のホースマンをリヤドに迎えることを楽しみにしており、国際的なチャンピオンホースが2月29日に参戦することにワクワクしています」。

 サウジカップ開催日のもう1つのハイライトは、純血アラブ競走では最高額の総賞金190万ドル(約2億900万円)を提供するオバイヤアラビアンクラシック(ダート2000m)である。ドバイ・英国・フランス・アブダビのそれぞれから参戦する純血アラブ種の代表馬、アテバトアルカルデイア(Aatebat Al Khalediah)、マシュウルアルカルディア(Masshhur Al Khalediah)、ハジレス(Hajres)、ジヤド(Ziyadd)が激戦を繰り広げるだろう。

 サウジアラビア・ジョッキークラブの戦略・国際競走担当理事を務めるトム・ライアン(Tom Ryan)氏はこう語った。「サウジカップの創設から7ヵ月足らずですが、競馬界の友人から受けた支援と協力のレベルは圧倒的なものです。サウジカップまで3週間ほどですが、これ以上ないほどの優良馬を集めることができて、大変満足しています」。

 「プログラム全体が質の高いものとなるでしょう。私たちは2月29日に世界の強豪馬がキングアブドゥルアジーズ競馬場で走るのを楽しみにしています」。

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(1ドル=約110円)

[Thoroughbred Racing Commentary 2020年2月5日「The runners for Riyadh: 21 G1 winners on star-studded list for $29.2m extravaganza」]


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