米国G1馬アーチアーチアーチ、深刻な感染症のため死亡(韓国)[生産]
アーカンソーダービー(G1)優勝馬で2017年から韓国で供用されていた種牡馬のアーチアーチアーチ(12歳)は、KRA(韓国馬事会)の記録によると、10月15日に死んだ。
KRAのアラステア・ミドルトン氏は、アーチアーチアーチの死を最初に報道した米国の競馬ウェブサイト『ポーリックレポート』からの依頼を受け、スンス牧場(Sungsoo Farm)の関係者と連絡を取り、同馬が寄生虫感染症と思われる症状と闘っていたことを伝えた。アーチアーチアーチは秋のあいだに治療を受けていたが、その病状は悪化した。
アーチアーチアーチはトム・サイモン氏のヴァイナリー牧場の分場グレープストック(Grapestock ケンタッキー州)で生産された。1歳のときに2009年キーンランド9月1歳セールでロバート・ヤゴス(Robert Yagos)氏により6万ドル(約630万円)で落札された。サウスウエストS(G3)とアーカンソーダービーで優勝し、その後ケンタッキーダービー(G1)で不運な1番ゲートからの発走となった。同馬はそのダービーの最中に故障を発症して馬運車で運ばれた。そして7戦3勝(2着1回、3着1回)の成績で引退した。獲得賞金は83万2,744ドル(約8,744万円)。
アーチアーチアーチは2012年にスペンドスリフトファームで種牡馬入りした。ブラックタイプ勝馬11頭を送り出しており、その中には重賞勝馬4頭とシンガポール年度代表馬カタールマン(Qatar Man)がいる。
北米で最高の成績を収めているアーチアーチアーチ産駒は、G1馬で100万ドル以上の賞金を獲得したネクストシェアズ(Next Shares)である。また、G2優勝馬のミスターミスアンダーストゥッド(Mr. Misunderstood)やアイビーベル(Ivy Bell)、G3優勝馬でG1・2着のトウズオンアイス(Toews On Ice)も輩出している。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約105円)
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