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2020年12月02日  - No.47 - 1

2020年香港国際競走に世界中の強豪馬が集結(香港)[開催・運営]


 賞金総額9,500万香港ドル(約12億3,500万円)の香港国際競走(12月13日 シャティン)のきらびやかな出走登録馬リストの中で、アイルランドの名牝マジカル、楽しみなジ・エベレスト優勝馬クラシックレジェンド、香港競馬の新星ゴールデンシックスティがひときわ注目される。

 新型コロナウイルスの世界的流行のために、多くの国際競馬イベントは不確実性に覆われている。しかし今年の香港国際競走の出走登録馬リストにおける外国調教馬の存在感の強さは、このシャティンの盛大な競馬祭典が世界のホースマンにとってあいかわらず重要日程であることを思い知らせた。

 香港国際競走は年末に行われる競馬の国際的な一大イベントであり、以下の4競走を中心とする。香港カップ、香港マイル、香港スプリントは、これらの距離で行わる芝レースとしては世界最高賞金を誇る。

・ 香港カップ(G1 2000m)[総賞金2,800万香港ドル(約3億6,400万円)]

・ 香港マイル(G1 1600m)[総賞金2,500万香港ドル(約3億2,500万円)]

・ 香港スプリント(G1 1200m)[総賞金2,200万香港ドル(約2億8,600万円)]

・ 香港ヴァーズ(G1 2400m)[総賞金2,000万香港ドル(約2億6,000万円)]

 マジカルはエイダン・オブライエン厩舎が送り出す遠征馬の1頭である。香港カップで優勝すれば、同じ厩舎でG1・7勝を果たしたロックオブジブラルタル・マインディング・イエーツ・ハイランドリールを凌駕し、オブライエン調教師にとってG1最多勝馬となるだろう。

 オブライエン厩舎からの参戦馬には他に、今年のBCマイル(G1 キーンランド)で優勝したオーダーオブオーストラリアがいる。また、パリ大賞(G1 2400m)の優勝馬モーグルは香港ヴァーズに出走予定であり、優勝すればオブライエン調教師に記録的な香港ヴァーズ3勝目をもたらすことになるだろう(これまでハイランドリールが2015年と2017年に優勝)。

 香港の強豪チームの筆頭はゴールデンシックスティである。同馬はジョッキークラブマイル(G2 11月22日)を制し、香港競馬史において4頭目の10連勝馬となった。それまでにこの快挙を成し遂げていたのは、サイレントウィットネス、ビューティージェネレーション、コタックである。2019-20年シーズンの香港年度代表馬エグザルタントは香港ヴァーズ(2回目)に、2017-18年と2018-19年シーズンの香港年度代表馬に輝いたビューティージェネレーションは香港マイル(3回目)に挑むので、地元の期待は高まるだろう。

 もう1頭の香港のスター馬ホットキングプローンは、11月に香港に到着した芦毛のクラシックレジェンドと対戦する。クラシックレジェンドはTRCランキングで世界28位となっており、スプリンターではバターシュ(14位)に次ぐ2位である。同馬はジ・エベレスト(1200m)でG1馬7頭を相手に圧勝した後に、キャスパー・ファウンズ厩舎に移籍した。

 香港国際競走のG1・4競走の注目馬は以下のとおりである。
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By TRC staff

(1香港ドル=約13円)

[Thoroughbred Racing Commentary 2020年11月25日「Magical heads superstar line-up for Hong Kong」]


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