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2020年11月19日  - No.45 - 1

2018年の世界最高価格1歳馬ダレイン、米国に移籍(イギリス・アメリカ)[その他]


 ダレイン(Darain 牡3歳 父ドバウィ)は2018年タタソールズ社1歳セールにて350万ギニー(約5億1,450万円)で落札されてその年の世界最高価格1歳馬となり、以前はクラシック有力馬と目されていた。しかし同馬は新たなキャリアを始めるために、ジョン・ゴスデン調教師のもとを離れて米国に旅立った。

 ダレインは、同じくゴスデン調教師に手掛けられ欧州最優秀2歳牡馬となったG1・3勝馬トゥーダーンホットの全弟である。同馬は、11月のブリーダーズカップ開催(キーンランド)で4勝を挙げたブラッド・コックス調教師に預けられることになった。

 カタールレーシングが所有する同馬は、ゴスデン調教師のもとで4戦した。そのうち1戦目と2戦目のノヴィス競走(約2000m ニューベリ&ニューマーケット)を制し、その後8月のヴォルティジャーS(G2 約2000m ヨーク)でパイルドライバー(Pyledriver)の5着となった。

 ダレインは直近では競走距離がより短いレースに照準を定め、10月のダーレーS(G3 約1800mニューマーケット)に出走したが、レディワナビー(Lady Wannabe)の7着に敗れた。

 カタールレーシングのレーシングマネージャーであるデヴィッド・レッドヴァース氏はこう語った。「ファハド殿下とジョン・ゴスデン調教師は、英国よりも米国のレーシングスタイルがダレインに合っているかもしれないと結論を下し、ダレインはキーンランドのブラッド・コックス厩舎に転厩することになりました」。

 「私たちは数年前からブラッドに馬を預けていて、この夏にシーデアズザデビルがケンタッキーオークス(G1)を制したことで、最大の勝利を達成しました。ブラッドは今年のブリーダーズカップ開催で、モノモイガールでBCディスタフ(G1)を制覇するなど4勝を挙げ、目覚ましい活躍を遂げました」。

 「ドバウィ産駒はダートでまずまずの成績を残しているので、ダレインはターフ戦にもダート戦にも出走できると考えています。ファハド殿下は米国での競馬事業に情熱を注いでいるので、ダレインが向うで成功することを望んでいます」。

 レッドヴァース氏は、カタールレーシングのスピードある2歳馬ザリアジェット(The Lir Jet)の近況についても語った。BCジュベナイルターフ(G1 キーンランド)で7着となった同馬は最近、ダレインとは反対に米国から英国に帰国した。

 6月にノーフォークS(G2 ロイヤルアスコット開催)を制したザリアジェットは、初めてのマイル戦となるBCジュベナイルターフで全力を尽くしたがファイアアットウィルの7着に敗れた。大外枠からの発走だったことなどが敗因として挙げられる。

 レッドヴァース氏は、「ザリアジェットは14頭立ての14番ゲートという最悪な位置からの発走だったことを考えれば、よく走りました。彼はこのレースで勝負に加わることはできませんでしたが、今後は十分に休養を取らせ、来年は7ハロン(約1400m)のレースに出走させようと思っています」と語った。

By David Milnes

(1ポンド=約140円)

 (関連記事)海外競馬ニュース 2020年No.28「2018年の世界最高価格1歳馬ダレイン、デビュー戦で勝利(イギリス)

[Racing Post 2020年11月17日「Sale-topping Qatar Racing colt Darain leaves John Gosden for US ace Brad Cox」]

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