TOPページ > 海外競馬ニュース > デルマー競馬場、不備修正のうえでGMAXタイム計測器を使用(アメリカ)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2020年11月05日  - No.43 - 4

デルマー競馬場、不備修正のうえでGMAXタイム計測器を使用(アメリカ)[開催・運営]


 デルマー競馬場は10月30日、芝コースの調査を終えたことをうけ、GMAXタイム計測器を秋開催(10月31日~11月29日)の芝レースで使用することを発表した。エクイベース社が英国企業トータル・パフォーマンス・データ社(Total Performance Data)と共同で運用するGPSタイム計測器GMAXの一貫性が欠如していたことで、この夏、芝レースのタイムは手作業で計測されていた。

 デルマー競馬場は夏開催終了後、エクイベース社とGMAXとともに、さまざまな距離のレースが施行される1周約1400mの芝コースを調査した。発馬機の設置地点からタイム計測器が稼働する地点までの"助走距離"に関する調査も行われたと、デルマー競馬場は発表の際に述べている。

 デルマー競馬場は発馬機と芝コースの内ラチの位置をいくつか変更している。また調査結果をうけて、距離の算出方法において以前からあった誤差が修正された。さらに芝コースにあるハロン棒の位置も調整したと、競馬場は発表した。

 デルマー競馬場の理事長兼COOのジョシュ・ルービンシュタイン(Josh Rubinstein)氏はこう語った。「タイムデータの正確性はきわめて重要ですので、私たちはこれを是正しなければならないと認識しています。調査結果をうけて実施した調整が、比較的小さいものであっても、GMAXのGPS技術とうまく調和して、より正確で一貫性のあるタイム計測ができると信じています」。

 デルマー競馬場は、場合によっては発馬機の設置地点のために、タイム測定が始まるまでの助走が以前よりもわずかに長くなるかもしれないと指摘した。そのため以前のタイムのよりもわずかに速くなるかもしれない。

 デルマー競馬場で施行されるレースの約40%が芝レースである。内ラチの位置の調整は、馬が走ったあとにできる蹄跡で芝コースが傷むのを防ぐために必要となる。
news_2020_43_04_01.png

 デルマー競馬場の15日間の秋開催は11月29日まで続く。この期間に施行される重賞9レースのうちの7レースが芝レースである。

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2020年10月31日「GMAX Timing for Del Mar Turf After Summer Course Survey」]


上に戻る