名牝ビホルダー、ウォーフロント牝駒を出産(アメリカ)[生産]
1月15日夜、名牝ビホルダー(Beholder)がスペンドスリフトファーム(ケンタッキー州レキシントン)で黒鹿毛の牝駒(父ウォーフロント)を出産した。同馬は、エクリプス賞を4度受賞しブリーダーズカップで3勝している。
スペンドスリフトのネッド・トッフィー(Ned Toffey)場長は次のように語っている。
「ビホルダーは昨夜、とても元気なウォーフロント牝駒を産んでくれました。ゆったりとして頑丈な仔馬で、肩回りの筋肉や骨格がしっかりとしています。出産は何の問題もなくスムーズに終わりました。彼女はまたもや素晴らしい仕事をしてくれました。仔馬は夜の8時半ごろに産まれ、その20分後には自力で立ち上がりました」。
ビホルダーにとっては、2歳牡馬キュービーワン(Q B One 父アンクルモー)と1歳牝馬(父カーリン)に続き、3番目の仔となった。なお、同馬の2020年の交配相手としてはスペンドスリフトで供用されるボルトドーロ(Bolt d'Oro)が予定されている。
動画リンク: https://twitter.com/spendthriftfarm/status/1217847575295995910?s=20
ビホルダー(10歳)は2016年の現役引退までに通算成績26戦18勝を挙げ、獲得賞金は615万6,600ドル(約6億7,700万円)に上った。その間、エクリプス賞を4度受賞している(2012年最優秀2歳牝馬、2013年最優秀3歳牝馬、2015年&2016年最優秀ダート古牝馬)。
過去10年間で、ビホルダーより多くのG1競走を制した牝馬はいない。2012年BCジュベナイルフィリーズ(G1)を制覇し、2016年に激戦を繰り広げてソングバード(Songbird)を鼻差で破りBCディスタフ(G1)で優勝し、合計11ものG1タイトルを獲得した。また、牡馬を蹴散らし8¼馬身差で勝利した2015年のパシフィッククラシックS(G1 デルマー競馬場)でのパフォーマンスもファンに強烈な印象を残した。
ビホルダーのほかにブリーダーズカップ3勝(2013年BCディスタフの勝利を含む)という快挙を成し遂げたのは、2008年から2010年にかけてBCマイル(芝G1)を3連覇した名牝ゴルディコヴァ(Goldikova)である。
ビホルダー(父ヘニーヒューズ)は、2016年にBCディスタフを制した後、現役生活を終えて繁殖入りした。
ビホルダーの近況など、詳しい情報は下記URLを参照。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2020年1月16日「Champion Beholder Delivers War Front Filly」]