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海外競馬ニュース
2020年01月16日  - No.2 - 3

バーチャルリアリティー技術でレース中の騎手をリアルに体験(アメリカ)[その他]


 ペンシルベニア・ファーム・ショー(ペンシルベニア州ハリスバーグ)を訪れた人々の間で、新開発のバーチャルリアリティー(VR) 技術が人気を博した。このVR技術により、平地競走や繋駕競走の騎手の目線を体験でき、全く新しい視点から競馬を楽しむことができる。

 360度見回すことができるこのVR技術では、ペンシルベニア州で実際に施行された平地競走・繋駕競走の映像が使用されている。VRゴーグルを装着した体験者は、あたかもレースのゴール手前で激しい叩き合いを演じている騎手になったかのように、左右を向いたり、後ろを振り返ったりすることができる。

 体験者は全速力で駆ける1,200ポンド(約544kg)の競走馬の動きを模した乗馬マシン"エクイサイザー(Equicizer)"にまたがることで、その臨場感をよりリアルなものにできる。開発チームは今後、繋駕競走の騎手の感じ方を再現する乗馬マシンを発表することも計画している。

動画:https://www.youtube.com/watch?v=5rG3gt-9NOo&feature=emb_title

 このVR体験を開発したのは、ペンシルベニア競馬協会(Pennsylvania Horse Racing Association: PHRA)である。より多くの人々に競馬の楽しさを体験してもらい、州内にある6つの競馬場のどれかに実際に足を運んでもらうことが狙いである。

 PHRAのピート・ピーターソン(Pete Peterson)会長は次のように語った。

 「競馬場を世に広く紹介し、競馬をライブでじかに体験することの醍醐味を人々に伝えるべく、この技術が考案されました」。

 「ファンにまさに馬に乗ってもらい、騎手の目線を体感してもらいます。そしてユニークで楽しい体験を通じて、競馬の新しい側面を実感してもらえます。この技術を体験した皆さんが、ペンシルベニアの6つの競馬場のどれかを訪れ、実際にライブのレースを楽しむことを期待しています」。

 「これまでは、どっしりとした競走馬をコーナーや向こう正面で操ることが一体どのような感覚なのか、ほとんどの人は想像するしかありませんでした。今では、それを自ら体験できるのです」。

 ペンシルベニア・ファーム・ショーの参加者は、メイン展示ホールのブース599-600において、この技術を無料で体験できる(年齢制限:12歳以上)。

 なお、VR技術のレース映像は、ペンナショナル競馬場(グラントビル)とメドウズ競馬場(ワシントン)で施行されたレースで、騎手のヘルメットに装着した高画質の360度カメラが撮影したものである。

 PHRAはペンシルベニア・ファーム・ショー終了後も、今年同州で行われる展示会・フェスティバル・その他のイベントでこの新しいVR技術をファンに体験してもらうことを計画している。

By Pennsylvania Horse Racing Association Press Release

[bloodhorse.com 2020年1月8日「Virtual Reality Experience Puts Participants in Saddle」]

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