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2019年03月07日  - No.9 - 4

2016-18年北米ブルードメアサイアーズランキング(アメリカ)[生産]


 優秀なブルードメアサイアー(母父)になるための条件は何か?一般的に、優良種牡馬となった馬は、後にブルードメアサイアーとしても頭角を現す。

 この経験則はおそらく、2016-18年ブルードメアサイアーズランキングによって裏付けられる。種牡馬ランキング(ダートステークス勝馬頭数)10位内の種牡馬のうち6頭は、2018年にブルードメアサイアーズランキング(芝ステークス勝馬頭数)にも入っていた。これらの6頭は以下のように全て、北米リーディング種牡馬タイトルを1回あるいは複数回獲得している。

 1.エーピーインディ(2003年・2006年種牡馬ランキング首位。2007年2位)。

 2.ディストーテッドヒューマー(2011年種牡馬ランキング首位。2005年・2009年・2010年2位)。

 3.ジャイアンツコーズウェイ(2009-10年・2012年種牡馬ランキング首位。2008年・2014年2位)。

 4.スマートストライク(2007-08年種牡馬ランキング首位。2011年2位)。

 5.ストームキャット(1999-2000年種牡馬ランキング首位。1994年2位)。

 6.アンブライドルズソング(2017年種牡馬ランキング首位)。

 『2016‐18年北米ブルードメアサイアーズランキング(ダートステークス勝馬頭数)』では、アンブライドルズソングは勝馬34頭・61勝で首位に輝いた。エーピーインディは勝馬33頭・69勝で2位となったが、一番多くの重賞勝馬(18頭)を出している。

 『2016‐18年北米ブルードメアサイアーズランキング(芝ステークス勝馬頭数)』では、首位と2位が入れ替わっている。エーピーインディは勝馬22頭・35勝で首位に立ち、アンブライドルズソングは勝馬17頭・29勝で2位となっている。

 残り4頭も、孫(牝馬の仔)がダートでも芝でも卓越した成績を挙げており、ダート・芝の両方の『ブルードメアサイアーズランキング』に入っている。

 前出の6頭のブルードメアサイアーのうち、ジャイアンツコーズウェイ(父ストームキャット)は今年力強いスタートを切っており、これまでステークス勝馬6頭を出している。うち3頭は以下の重賞勝馬である。同馬はこれまで、ブルードメアサイアーとして合計105頭のステークス勝馬を出している。

 ・ムーチョガスト(Mucho Gust 父ムーチョマッチョマン)ロバートBルイスS(G3)優勝

 ・ブレイムド(Blamed 父ブレイム)ロイヤルデルタS(G3)優勝

 ・タックス(Tax 父アーチ)ウィザーズS(G3)優勝馬

 故ストームキャットも今年、これまですでにステークス勝馬5頭(うち3頭は重賞勝馬)を出している(2月16日現在)。ストームキャットのこれまでで最高の孫(牝馬の仔)は、スパーキービル(Sparky Ville せん3歳)である。同馬(父キャンディライド)は、サンヴィセンテS(G2)で優勝している。

 エーピーインディも今年、ブルードメアサイアーとしてステークス勝馬3頭を出しており、そのすべてが重賞勝馬である。興味深いことに、そのうち2頭の父がストリートセンス(Street Sense)である。アズテックセンス(Aztec Sense)はフレッドWフーパーS(G3)で優勝し、ドクターマウンティ(Doctor Mounty)はトロピカルターフS(芝G3)を制した。3頭目の重賞勝馬であるWLマクナイトS(芝G3)優勝馬ズルーアルファ(Zulu Alpha せん馬)は、ストリートクライ(ストリートセンスの父)を父とする。

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By Eric Mitchell

[bloodhorse.com 2019年2月17日「Top Broodmare Sires by 2016-18 Stakes Winners」]


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