EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬ニュース > フェニックス・サラブレッズ社、資金洗浄とファンド清算の疑惑(国際)[その他]
海外競馬ニュース
2019年11月28日  - No.46 - 4

フェニックス・サラブレッズ社、資金洗浄とファンド清算の疑惑(国際)[その他]


 フェニックス・サラブレッズ社(Phoenix Thoroughbreds)の創設者アメル・アブドゥラズィーズ(Amer Abdulaziz)氏(56歳)はニューヨークの裁判所において、資金洗浄(マネーローンダリング)を行っていたという申立てを受けた。BHA(英国競馬統轄機構)は、この申立てについての調査を優先的に実施する。

 BHAは競馬界における個人・企業の活動を制限するために多岐にわたる権限を有しているが、この申立てについては金融・法務当局からさらなる情報を集めている最中である。

 BHAのスポークスマンは11月25日にこう語った。「BHAは、米国での刑事事件の公判におけるこの申立てを把握しており、適切な機関と連絡をとって優先的に調査を行っています。現在のところ、この案件についてこれ以上詳細を述べられません」。

 「英国競馬界は名声を築いてきました。詐欺の可能性がある活動から競馬参加者を守る責任をとても重く感じています。英国競馬界に関わろうとする人々の適性を判断する上で多岐にわたる基準を適用しており、これらの基準に合わせて馬主登録が行われています」。

 「馬主としてふさわしくない行動を取る者がいれば、その人物の馬主資格は剥奪される可能性があります。また、英国競馬界の名声を損なうような行動に関しても厳格なルールが設けられています」。

 11月21日、国際的な仮想通貨ワンコイン(OneCoin)の出資金詐欺に関連した資金洗浄をめぐる米国での公判において元米国弁護士のマーク・スコット氏は詐欺と資金洗浄で有罪判決を受けた。この公判に出廷し、詐欺罪の有罪判決を受けたワンコインの共同創設者コンスタンティン・イグナトフ氏とその姉ルジャ・イグナトヴァ博士は、アブドゥラズィーズ氏がワンコインのスキームから1億ユーロ(約120億円)を馬主ファンドへ動かして、中心的なマネーローンダラーとして活動したと申立てた。

 イグナトフ氏は宣誓証言においてこう語った。「アメル・アブドゥラズィーズ氏は1億ユーロをワンコインから盗み出した後にサラブレッドを買い始め、総額2,500万ユーロ(約30億円)を支出しました。同氏は姉ルジャの主なマネーローンダラーの1人でした」。

 アブドゥラズィーズ氏は、本紙(レーシングポスト紙)からの再三にわたるコメントの依頼に応じなかったが、フェニックス・サラブレッズ社が11月25日に出した声明にはこう記されている。「フェニックス・ファンド・インベストメンツ社(Phoenix Fund Investments LLC)とそのオーナーであるアメル・アブドゥラズィーズ氏が常に法を順守した行動を取ってきたと確信しています。全ての申立てを断固として否定します。同氏は現在米国において、ワンコインとその共謀者に対して訴訟手続きを行っています。また、関係機関から要請があれば、積極的に協力します」。

任意清算されていたフェニックス・ルクセンブルク・ファンド

 アメル・アブドゥラズィーズ氏が"世界初の規制されたサラブレッド基金"と自画自賛していたフェニックス・ルクセンブルク・ファンド(Phoenix Luxembourg Fund)は任意清算されていた。そして、同ファンドが投資ファンドとして全く機能していなかったという事実が判明した。

 アブドゥラズィーズ氏は2017年にフェニックス・サラブレッズ社を創設した。そして、ルクセンブルクにファンドを登録したことが同社の資金運用の透明性を高めることについて何度か言及していた。

 しかしアブドゥラズィーズ氏のフェニックス・ファンド・インベストメンツ社(ドバイを拠点とする)により創設されたファンドであるフェニックス・ルクセンブルク・ファンドSICAV-RAIFは、ルクセンブルクで単に登録されていただけで全く規制が行われておらず、金融サービス規制当局であるルクセンブルク金融監督委員会(CSSF)の監視や検査を受けていなかった。

 ルクセンブルクの事業登録簿によれば、このファンドの任意清算申請は10月に行われていた。

 アブドゥラズィーズ氏は2018年4月に本紙に対してこう述べていた。「この計画のために4年間取り組み、資金運用の仕組みを構築し、投資者を募ってきました。今後2~3週間内に、ルクセンブルクの当局による厳しい規制を受けることになっています」。

 「ファンド・マネージャーが投資家に報告するようになっています。ルクセンブルクで規制を受けているので透明性は200%保証されるはずです。私たちは透明性を尊重しています」。

 また同氏は今年7月の本紙のインタビューにおいてこう述べていた。「フェニックス・サラブレッズ社の法的な仕組みはとてもユニークであり、弊社は規制を受けている世界中で唯一のサラブレッド・ファンドです。これは、私にとって大きな成果です。このような法的な仕組みを構築するのに大変な労力を要しました。弊社はユニークであり、そのことを誇りに思っています」。

By Scott Burton and Peter Scargill

(1ユーロ=約120円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2018年No.35「新勢力のフェニックスサラブレッズ社、ガリレオ牝駒2頭を高額落札(アイルランド)

[Racing Post 2019年11月25日「Phoenix allegations to be investigated as a priority by BHA」]


上に戻る