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海外競馬ニュース
2019年10月24日  - No.41 - 2

コックスプレートに挑むウォーラー調教師、馬の福祉について警告(オーストラリア)[その他]


 日の出前からすでに、独特のコースを有する競馬場であるムーニーヴァレー競馬場において行われた"最強馬との朝食(Breakfast With The Best)"という公開調教に1,000人以上もの人々が駆けつけ、コックスプレート(G1)とマニカトS(G1)の出走馬の調教を見学した。

 残念なことに、先週の豪州の新聞の見出しには競馬界の輝かしい側面だけが躍ったわけではない。テレビ局のABCが10月17日のドキュメンタリー番組で、多くの引退競走馬が非人道的な扱いを受けていることを暴露して、全国にショックをもたらした。これを受け、リーディングトレーナーのクリス・ウォーラー調教師は断固とした態度で"行動を取らなければならない"と述べた。

 名牝ウィンクスの快挙で一番よく知られるウォーラー調教師はこう語った。「このドキュメンタリー番組により問題が明るみになって良かったと思います。馬が手を離れたからといって、それが終わりになるわけではありません。これは競馬産業にとって大きな課題です。私たちは馬福祉基金(Equine Welfare Fund)などのいくつかの素晴らしい取組みを進めてきました」。

 「競走馬に快適な引退生活を送らせることは我々の義務ですが、何人かが競馬界の期待に背くような行為をすれば大損害を受けます。競馬がコミュニティーによって長く受け入れられることを望むのであれば、あのように馬を非人道的に扱うような場面は二度と見せてはなりません。馬主および調教師は皆、責任を負わなければなりません」。

 この警報は、ムーニーヴァレーに遠征してくる全ての人々に鳴り響くだろう。

コックスプレートの展望

 有名馬主のブレイ・ソコルスキー(Brae Sokolski)氏は、共同所有しているイエスイエスイエス(Yes Yes Yes)が10月19日にランドウィック競馬場で総賞金1,400万豪ドル(約10億5,000万円)のジ・エベレストを制したことで、馬主として最高の日を迎えた。その祝福はやっと落ち着いてきたところだ。

 ソコルスキー氏はこう語った。「その夜はどのようにして寝たのかも思い出せません。重要なターニングポイントであり、一生忘れられない日になりました。それでもコックスプレート優勝はいつも私の欲しいものリストの一番上にあります」。

 ウォーラー調教師はウィンクスで2015年~2018年のコックスプレート(馬齢重量競走)を4連勝している。昨年このレースでのウィンクスのライバル馬は7頭しかいなかったが、今年はそのような出走頭数の問題はない。

 ウォーラー調教師とソコルスキー氏は、コックスプレートにキングズウィルドリーム(Kings Will Dream)とベリーエレガント(Verry Elleegant)を出走させる。しかし2017年は2着、昨年は3着となったヒューミドール(Humidor)を走らせるという同氏の望みは、この馬が第1補欠馬となったことで打ち砕かれた。

 ソコルスキー氏はこれまで、"ヒューミドールがコックスプレートに出走できないのであれば激怒するだろう"と述べていた。

 同氏はこう語った。「がっかりしました。出走枠をもらえるのにふさわしい馬だと思いますが、判定は受け入れなければなりません。もし1頭が出走取消となればチャンスはあります」。

 英国とアイルランドからの遠征馬には、ダンステリア(Danceteria ダヴィッド・ムニュイジエ厩舎)と、マジックワンド(Magic Wand エイダン・オブライエン厩舎)がいる。1番人気のリスグラシューは11番ゲートから発走する予定である。

 ムニュイジエ調教師はこう語った。「以前コースを歩いてみて、6番~10番ゲートが良いと思っていたのでダンステリアのゲート(9番ゲート)に満足しています。ライバル馬を評するのは難しいのですが、ダンステリアは素晴らしいレースを見せてくれるだろうと思います」。

By Jack Haynes in Melbourne

                                                    (1豪ドル=約75円)

[Racing Post 2019年10月22日「Chris Waller issues welfare warning as Cox Plate hopes work at Moonee Valley」]


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