ケント・デザーモ騎手、6,000勝達成(アメリカ)[その他]
殿堂入りジョッキーのケント・デザーモ(Kent Desormeaux)騎手(48歳)は1月27日、サンタアニタパーク競馬場でエックスエスゴールド(X S Gold)を勝利に導いた。これにより6,000勝を達成し、これまで北米で18人しか成し遂げなかった歴史的快挙を達成した。
このカリフォルニア州産の牝馬(父ゴールデンボール)が、アローワンス競走(芝 約1600m)でゆっくり先頭を走っていたマダケットサンセット(Madaket Sunset)をとらえる見込みは、ほとんどなさそうだった。ところが、デザーモ騎手はこれまで何度も見せてきたように、最後の直線の後半でエックスエスゴールドの末脚を発揮させた。
ジム・キャシディ(Jim Cassidy)調教師とDPレーシング社(DP Racing)の自家生産馬である同馬は、残り1ハロン(約200m)でまだ3½馬身差をつけられていたが、終盤で外側から追い上げ頭差をつけてゴールした。
デザーモ騎手はレース後、場内司会者ピーター・ルーリー(Peter Lurie)氏にこう語った。「誇るべき6,000勝を挙げられてとても光栄です。ここに到達するまでの道のりはたやすいものではありませんでした。特にこの2ヵ月間は大変でした。私を信頼して騎乗させてくれた全ての方々に本当に感謝しています」。
同騎手は、三冠競走7勝、BC競走6勝、エクリプス賞受賞3回(1987年:リーディング見習騎手、1989年&1992年:リーディング騎手)を果たしている。しかし、デザーモ騎手はさらに大きな目標を視野に入れていると述べ、こう語った。
「毎朝起きてエディー・デラフーセイ(Eddie Delahoussaye)元騎手(6,383勝 歴代15位)の記録を超えるのを待ち遠しく思っています。私は目標志向が強く、あと380勝しなければなりません。それを達成せずにどこかに行ってしまうようなことはありません」。
ルイジアナ州出身のデザーモ騎手は1986年から騎乗を開始し、自己最多勝年の1989年には2,312戦597勝を達成した。また自己最多賞金獲得年の2008年には1,560万ドル(約17億1,600万円)以上を獲得。その年はビッグブラウン(Big Brown)でケンタッキーダービー(G1)とプリークネスS(G1)を制した。同騎手は1998年にもリアルクワイエット(Real Quiet)でこの二冠を制覇している。
By Jeremy Balan
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2019年1月27日「Kent Desormeaux Rides 6,000th Winner」]