ダグラス・ホワイト騎手、調教師となるために騎手を引退(香港)[その他]
香港のリーディングタイトルを13回獲得したダグラス・ホワイト(Douglas Whyte)騎手(47歳)は、調教師となるために2月に騎手を引退する。
香港で通算1,800勝以上を挙げている南アフリカ出身のホワイト騎手は、2月10日にシャティン競馬場で最後の騎乗を行う。その後数ヵ月間は、世界中の一流調教師たちとともに過ごす予定である。そして香港に戻り、9月に始まる2019-20年シーズンに向けて厩舎を開業する。
香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club:HKJC)の免許審査委員会により調教師免許を付与されたホワイト騎手は、こう語った。「免許申請を認める電話が掛かってきたときは、とても興奮しました。この21年間香港を拠点として、香港競馬を世界有数のものとするために、懸命に働いてきました」。
「香港の街、人々、そして私の騎手生活を支援してくれたHKJCとそのメンバーに深く感謝しています。次のチャレンジを楽しみにしていると言うのは控えめな表現でしょう。調教師となるチャンスを与えてくれた免許審査委員会に感謝の意を表したいと思います」。
近年において調教師免許が付与された現役騎手としては2人目である。もう1人は1996-97年シーズンに調教師免許を付与された当時のトップジョッキーのアンソニー・クルーズ(Anthony Cruz)調教師である。
HKJCの競走担当専務理事のアンドリュー・ハーディング(Andrew Harding)氏は、ホワイト騎手をクルーズ調教師と同じ"競馬界のエリート"と考えており、こう語った。「ダグラス・ホワイト騎手は、並外れた才能を持ち、香港競馬を世界クラスの地位に引き上げるためにすでに多大な貢献をしてきました」。
「彼はホースマンとして最高のスキルを持っています。それは一流騎手から一流調教師に転身するのにあたり、大きな利点となるでしょう」。
「ダグラスはこの20年間香港競馬界で働いてきたことで、スタッフも施設もよく知っています。それに、シャティン競馬場と今では従化にも新設された調教センターについても、熟知しています」。
「彼は馬主からの尊敬と信頼を集めているので、パワフルな厩舎を開業できるでしょう。そして香港の世界クラスの競馬に貢献し続けてくれるでしょう」。
By Matt Butler
[Racing Post 2019年1月22日「Record-breaking champion Douglas Whyte retires from saddle to take up training」]